山口県1 秋芳洞

2019/03/16

 

写真:秋芳洞

 

 

 一月半ばだったかな。娘に「山口県に旅行しない?」と話を持ち込んだら、彼女は「いいわね。日程を調べるから」と応じてくれた。

 

 一月末だったかな、「31617日がいい」と電話をかけてきた。息子の学校の都合があるから、親にとってはとても難しい調整を必要とするのだ。

 

写真:秋芳洞入り口。流れ出る水はコバルトブルー。

 

 

 ところが、学校の春休みというと、日本国中のおじじ・おばばが必死になって孫のために家族旅行のホテル探しに狂奔するもののようで、やってごらんなさい。日本国中のホテルや旅館が値段の高いものから順にあっという間に予約が入ってしまう。週末など引き当てる確率は宝くじ並みに小さい。

 

 山口市の湯田温泉の私の狙っていた旅館は、待っていたように「満員でございます」と無情に断ってきた。三月などというのは桜の開花の時期をのぞけば、がらがらの閑散期のはずなのだが、春休みで週末ということになれば話は別だ。

 

写真:10万年の年月をかけて造られた500枚の段々が連なる百枚皿。

 

 

 悪戦苦闘した結果、二番手のホテルがやっとのことで取れた。

 

 私はじじいで、運転免許を持たないから、山口交通の観光バス、いずれも山口駅出発のバスを利用することに決めていたのだが、娘はそれを聞いて「彼を連れてくる」と決めて、結局「彼」がレンタカーを運転してくださることになった。

 

写真:秋芳洞のシンボルとなっている高さ15mの黄金柱。

 

 

 いや、驚きましたね。なかは巨大な空間です。いままで世界各地の鍾乳洞を見てきましたけれど、こんなに巨大な鍾乳洞ははじめてです。なによりもその巨大さに圧倒されました。

 

  

 それに秋芳洞は中国のそれと違って、ゴテゴテの色彩ライト装飾がありませんから、落ち着いて心静かに鑑賞することができます。

 

 洞内の温度はやや高め、外が13℃なのに、洞内は18℃くらいで、汗をかきます。

 

 歩いた距離は片道たった1kmらしいのですが、足の弱い老人にはちょっと「酷」で、へとへとになりました。

 

 

 

 知っておられますか? この秋芳洞には知られざる未知の空間があるんだって。

              NHKの報道番組「未知の巨大空間

 

 

また、秋芳洞はカルスト地形の秋吉台にあるのだが、

              カルスト地形

 

カルストというのはドイツ語のKarst。石灰岩の地形。

 

画像 カルスト地形の秋吉台

  

 

中国には南方カルストというのがあって、周囲の石灰岩が雨水に溶食され,奇岩が逆に地上に取り残されたタワーカルストである。

 

              広西自治区桂林

  

 写真:2005/11/25撮影

 

 

              雲南省石林

 

写真:2006/02/19撮影

 

   娘が上海に居るときに一緒に旅行した懐かしい場所だ。(昆明・麗江これはカッレンフェルト(Karrenfeld、轍(わだち)平原)というらしい。