吉野山の桜見物1

2022/04/06

 

 今年の春は桜見物で始めた。私はまず臼杵の桜臼杵城址・桜  (jimdofree.com)から始め、ついで日出の桜、別府の境川沿いの桜桜見物 日出城と別府境川 を見物し、小倉城の桜桜見物 小倉城1 を見物した。それぞれに素晴らしい、目にも艶やかな桜で感心したのですが、残るは世にも有名な奈良県の吉野桜。これを見なければ死ねない。そう決心して、46日、私はクラブツーリズムのツアーに乗った。このツアーは、新門司港から大洋フェリーの新造船に乗るのである。

 

 

 フェリーの印象は上の乗船記の通りだが、私の乗った船室は一段下のツーリスト・クラス。乗った印象はというと、まるで「カプセルホテル」の感じだった。

 

画像: ツーリストクラス ベッド 大洋フェリー大阪2  ツーリストクラス

 

いままで使っていたサンフラワーの雑魚寝スタイルの船室よりは、少なくとも最低限のプライバシーが保てるところが良かった。行きの船では狭いシャワーを経験し、帰りの船では大きな浴室を試してみたが、浴室のほうが良い。浴室は大きな浴槽が三つもついていて、大層快適だった。結論として、大洋フェリーはお勧めですね。

 

 私の感想だが、車を持っておらぬ老人にとって、小倉駅からバス・船・バスに乗り、すべて人まかせで身体が大変に楽だし、ホテル代も込みなのだから、クラブ・ツーリズムさんには感謝したい気持ちだ。お蔭でまあ、老人クラブの遊覧旅行のような感じでしたが。

 

 大阪南港に着いて直ちにバスに乗り込み、バスは高速道路を走り、8時に下千本駐車場に到着した。これから12時半まで各自自由行動と申し渡された。

 

画像:下千本駐車場の桜 2022/04/07 

    https://youtu.be/BQjpE31ghu8

 

 この駐車場は近鉄吉野駅からケーブルカーで登ったところにあるのですが、まったく美しいですね。田舎者はおおいに感心させられました。

 

 

 京都の嵐山・保津峡の桜もここから移植されたのだとか。歴史の深さが感じられます。

 

画像:駐車場から近鉄吉野駅を見下ろす。https://youtu.be/LiAsc1sWk4c

 

 さらに中千本方向を眺める。https://youtu.be/UkpXYVWk2Xs 猛烈な数の桜ですね。

 

 

 三椏(ミツマタ、3月から4月ごろにかけて、三つ叉(また)に分かれた枝の先に黄色い花を咲かせる。一年枝の樹皮は和紙や紙幣の原料として用いられる)も咲いていました。

 

 

 まだ朝の8時だというのに、鮎の塩焼きを焼き始めた屋台のおじさん。

 

 

 駐車場から歩き始めて、金峯山寺黒門に到着しました。

 

 

金峯山寺の総門で、昔は大名といえども槍を伏せ、馬をおりて歩いたといわれる吉野山の関所的な存在でした。かつて、吉野山から山上が岳までの一帯に存在した金峯山寺蔵王堂の百を超える塔頭寺院の総門がこの門だったのです。(注釈:金峯山寺黒門

 

 

 銅の鳥居もすぎました。

 

 

 クラブツーリヅムから渡されたのはこの一枚の案内書だけです。平生毎日3時間は歩いているので、へこたれることはない、と思うのですが、次になにが現れるのか分からずに胸をドキドキさせて歩く。これが楽しくてたまらない。

 

 

 やっと蔵王堂に到着しました。

 

(説明:金峯山寺蔵王堂(国宝)(きんぷせんじざおうどう)パンフレットより )

 

 

金峯山寺は吉野山のシンボルであり修験道の根本道場です。金峯山とは吉野山から山上ヶ岳(大峰山)にいたる山々の総称で、“金のみたけ”という意味。山上ヶ岳にある大峰山寺への玄関口の役割を持っています。創立年代は不明ですが、その昔、役行者が金峯山を開き、平安時代に聖宝理源大師が蔵王権現像を安置したといわれています。以降、中世において隆盛をきわめ、現在も金峯山修験本宗総本山として偉容を誇っています。

 

 

蔵王堂は、金峯山の高台にそびえたつ、東大寺大仏殿に次ぐ木造の大建築で、現在の本堂は1592(天正20)年に再建された、室町末期を代表する建造物です。正面5間、側面6間、建物の周りに藻腰を付けた入母屋造り、桧皮葺。高さが約34mもあるので、吉野を巡る折々にその威風を見ることができます。本尊として3体の蔵王権現像をまつり、中尊の高さは7m余りの巨像。堂内は内陣と礼堂からなり、松やチャンチン(ツツジの一種)など自然木を素材のまま使った柱68本が林立するさまは豪壮です。また、内陣の2本の金箔張りの化粧柱や須弥壇は太閤秀吉が花見の際に寄進したものといわれ、桃山建築の美しさを残しています。