杵築2

2020/10/27(火)

 私たちは展望台の左手にあるきつき城下町資料館に入る。譜代大名の治める街は優雅なもので、山車やなにやら飾ってあるのだが、ここは飛ばして二階に上がると、私の期待している展示物が現れた。七島藺だ。

 

 

 有名な豊後表という畳表ですね。そういえば、私が小さい頃に(金沢の街にも畳屋が沢山あって)豊後表という名前を聞いたことがあります。今では岡山県の備後表が有名ですけれど。

 

画像: 

 

 七島藺の断面は三角形。これを丁寧に縦に裂いてから編み上げる。

 

 それから、わたしは初めて知りましたけれど、杵築歌舞伎。

 

 

 いや、明治時代に杵築で歌舞伎座が三座もあったなんて知りませんでした。譜代大名の治める平和な街、だからこそ生まれた文化なのですね。

 

 私は資料館を出たのち、北台の大原邸を拝観し、

 

写真:大原邸の庭園

 

写真:勘定場の坂。右手の白塀の奥に勘定場(藩札製造)があったらしい。

 

勘定場の坂を下り、杵築城を見物しました。広漠たる別府湾が望めます。手前にあるのは砂洲です。城を挟んで、北・高山川、南・八坂川から流れ出る砂が堆積しているのです。

 

画像:杵築城パンフレットから

 

 

 私の杵築観光はこれで終了です。

観光案内所の隣の食堂「故郷」で昼食を頂きたかったのですが、コロナの影響で休業していましたから、杵築城入口にある食堂「円」で食事をし、バスセンターから大分行のバスに乗り、別府北浜までゆっくり帰りました。