別府冬景色

 2020/01/30

 

 2020/01/29撮影。別府公園梅園。

 

 

 別府は冬の真っ最中だ。

 

 健康保持のために、毎日少なくとも1時間は歩いている。たいていは2時間歩き続ける。体もこの運動に慣れてきて、「身体が軽くなった」と感じるようになったし、信号があれば、赤にならないうちに渡ろうと信号まで軽く走ることもできるようになった。身体の状態は確実に回復している。大幅の改善だ。芝居の湯が私に与えてくれた利点だ。前はいろいろの温泉に興味があって、たとえば随分距離が離れている永石(なげし)温泉まで出かけることもしていたのだが、最近は「芝居の湯」に一本化した。

 

 芝居の湯で一風呂浴びたあと、前はそのまますたすた家まで帰っていたのだが、考えてみると、時間はたっぷりとあるのだし、なにも急いで帰る必要もないと考えて、いろいろ立ち寄ってみることにした。

 

 2020/01/11撮影。別府市営温水プール

 

 

 芝居の湯の対面にある野口原総合運動場の境内をよこぎり、自衛隊病院の前の坂を下ったところにある別府市営温水プールに入ってみた。素晴らしく美しいプールである。入場料はいくらか忘れたが、45百円だとおもう。泳ぎたい気持ちにかられるが、まだ体は水泳するまでに回復していない。

 

 2020/01/11撮影。

 

 

 そこで隣接する別府市市民体育館に入ってみた。ここでは中学生のバドミントン大会が開かれていた。私たちは無料で二階の観客席から見物することができる。毎日なんらかの運動大会が開かれているようだ。残念ながら、ここも私には無縁だ。わたしには毎日の散歩程度がふさわしいのだ。

 

 2020/01/19撮影。

 

 

 別府の街は鶴見岳の斜面に沿って流れ下っている街だ。この斜面を登るのは苦痛なので、私の家の前のバス停から扇山行のバスに乗り、高速道路を越えたところにある自衛隊前で下車して、そこから今登ってきたバス道を降り始める。すると、高速道路越しに別府湾と別府の街を望むことができる。

 

 左手に猿で有名な高崎山が見え、右手に観海寺温泉の湯煙が見える。高速道路をまたいでいるのは、高速道路の別府ICの導入路である。黄色い斜面に点々と座っている岩石はその昔、鶴見岳が噴火したときに飛散した火砕岩石だ。このような火砕岩石はよく手入れされた別府公園のなかにも点々と存在して別府景観の一つになっている。

 

 2020/01/28撮影。別府湾

 

 

 風の加減か、雲の加減か知らないが、こんな夢の中にいるような景色になることもある。海の向こうの左側が鶴崎の工業地帯で、沢山の煙突から煙が上がっているのが見える。この日はほとんど無風である。右側の街灯鉄柱の向こうに見えるのが、大分の街だ。こうやって景色のなかに水が見えるのは、心を鎮めさせる効果がある。夏に私が住む蓼科は水が見えないから、こういう景色は「素晴らしい」。

 

 2020/01/28撮影。鶴見岳を背景にする境川。

 

 

 さて、この斜面を歩き下っていくと、境川に出る。春になると鶴見岳全行程徒歩登山のルートに使われている川だ。これを渡り南立石公園に出る。この南立石公園の手前に住宅街がある。住宅街の一角、

 

2020/01/28撮影。お料理はた野。

 

 なんの変哲もない住宅で、周りに看板もなにもない一軒の住宅だから見つけにくい。これが大分県のミシュランで**(二つ星)に輝いている料理屋で、予約をとるのが難しい(らしい)。一日に二組しかお客をとらないからだそうだ。といっても、私はこの料理屋に連れだって行くべき友達とか、家族とかいないから、指をくわえて眺めているだけだ。

 

 大分県に二つ星に輝くレストランはたった二軒で、もう一軒はなんと私の家の前のホテル白菊のなかにある菊彩香だ。ここもその存在をミシュランのレッドブックを買って初めて知ったのだが、同じ理由で、まだ試していない。

 

 **は大分市にも大分県のほかのどこにもないから、別府に住む私は果報者だね。ミシュランのマーク数だけから判断すると、別府市のほうが湯布院よりもはるかに先進観光都市ということになりそうだ。

 

2020/01/23撮影。別府公園。梅林。

 

 

 一週間ほど前から梅園に花が咲きだした。

 

 2020/01/15撮影。別府公園。

 

 公園のなかの花壇の植え込みに山茶花の花が散っている。