最近の蓼科生活2

2020/08/28

 

 828日、安部首相が健康上の問題で辞任を発表した。

 この人の世界の政治家との交流は従来の日本の政治家と全く趣を異にしていた。初めから英国と米国の政治家達の心をとらえ、民主主義国政治家にとって「信頼できる、かつ信頼される」日本の政治家として表舞台に現れた。吉田茂、岸信介でもできなかった芸当を安倍晋三が軽々とやってのけた。

 

 きっかけは

 

 David Cameron (在位2010/05/11 - 2016/07/13

 

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安倍首相

 

との英国での公式首脳会談(ロンドン 2013/06/17)であったと思われる。

 

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安倍(前)首相はこのとき、正式ミーティングの後、(通訳を除く)余人を退けて、キャメロンと一対一の密談を行った。何が話されたかは公表されていない。議事録にも記載されていない。

 

 これら二人の密談が安部首相に「西欧民主主義国家にとって受け入れられる政治家」のレッテルを張った。これがスタートポイントであったようだ。

 

David Cameron はすぐさま会談内容をBarack Hussein Obama II(任期 2009/1/20 – 2017/1/20)に電話で伝え、オバマはキャメロンの意見に即時同意した。オバマ、キャメロンはともに安部首相の行動に心底から感動を受けたらしい。このオバマキャメロン安部三角構造が2017年まで続き、この親密度はDonald John Trumpにそっくり受け継がれた。つまり、安部首相は英米という民主主義国首脳の心理的根幹に入り込んだのだ。

 

 このような器量は従来の日本の政治家の誰もが持っていなかった。

 この特殊な舞台設定はその当時の経団連会長米倉弘昌氏によって入念に組み立てられたものと考えられる。(米倉弘昌 経団連会長(任期 2010/5 – 2014/6))

 

 そのロンドン秘密会談で何が話されたかについては、日本人はまだ知らない。米倉弘昌氏も亡くなったし、安倍前首相も決して口を割らないだろう。David Cameronはまだご存命だから、キャメロン元首相に聞いてみるのが最上策だ。