蓼科の秋

 

2018/10/22

 

 

 蓼科は今日も快晴だ。気温は15℃前後、湿度は50%程度で、すがすがしい秋晴れの日だ。昨日は朝から散歩に出たのだが、蓼科は紅葉の最盛期で美しいこと限りがない。朝の外気温は零度を下回るようになったから、紅葉が一気に進んだのだ。

 

 何枚か写真をお見せします。上の写真は錦木なのですが、錦木のオレンジ色の実は小鳥たちにとってはとっても美味しいようで、これから冬にかけての季節は、小鳥が錦木に集ってこの実を啄むのを眺めるのが楽しみになります。

 

 

 平生は唐松の林のなかにひっそりとたたずむ紅葉やカエデの木がこの頃になると、落葉で明るくなった林のなかで紅葉し、みごとに美しい景色を彩ってくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 蓼科山の頂上付近の縞枯れの白色がこの頃には際立ってきて、迫りくる冬の前奏曲を奏でてくれます。

 

  

 木々が色付くと近所の別荘も彩られてひときわ美しくなるのですが、こういうときに限って別荘の主人たちは姿を見せないのです。他人事ながら残念だなあ、と感じます。

 

  

 道端に小川が流れていますが、この小川は小川ではなくて農業用水なのです。なんでも明治時代に八ヶ岳西麓の農業地帯に水を引くために農民が作った灌漑用水で、今の三井の森あたりの農地を潤している大事な大事な用水ですから、組合員でない者が触ると訴訟事に発展して大事になるのです。左に見える土手は用水監視用の巡回路です。

 

 

 この時期に、カエデは紅葉、水楢が黄葉して、白樺の幹の白と交錯してとてもきれい。この時期が蓼科のもっとも美しい時期なのです。

 

 このような美しい景色のなかを散歩すれば、楽しいはずなのですが、老齢で身体が弱っているので、昔のように速足では歩けません。1時間半も歩けば、家に帰ったあと、ソファに座ったまま、ついつい居眠りする体たらくです。

 

  

 20091117日に、大分県の臼杵へ行って臼杵の仏像を拝観したことを思い出しました。(臼杵石仏) もう9年も昔のことになるのですね。

 

画像:明礬温泉

 

 別府というところは温泉好きの私にとっては、天国のような場所で、上の写真はその際明礬温泉で取った紅葉の写真です。もちろん、硫黄の匂いがプンプンする明礬温泉に入ってきました。明礬温泉では昔から藁掛けの小屋で明礬を作っているのです。明礬というのは硫黄の噴気で作るのですが、構造が複雑で、簡単な化学式では表現できず、もっぱら「明礬」と表記されて、「湯の華」として販売されているのです。

 

明礬製造小屋

 

 

 その際(20091118日)立ち寄った宝泉寺温泉の紅葉です。蓼科と比べると紅葉が一か月遅れていることが分かります。私は今はもう運転免許を持っていませんが、その時はまだ免許を持っていましたので、別府でレンタカーをし、湯布院、宝泉寺、黒川、阿蘇山の地獄温泉、雲仙、長崎などを走り回ったのです。

 

画像:GoogleMap, 2018  宝泉寺温泉の位置

画像:20091120日撮影。鉄輪地帯から吹き上がる温泉の白煙。

 

   2013年にも鉄輪温泉の御厄介になったのですが、このとき私は身体の状態がおかしく、鉄輪の双葉荘に泊まり込んで湯治したのです。お蔭様で一週間滞在して身体はすっかり健康になりました。この写真でも前景に紅葉がみえますね。

 

私は今、蓼科から撤退した後の冬の仕事場所として別府を候補地に挙げているのです。田舎だけれども、温泉のある別府なら心が落ち着くと考えているのです。

 

では皆さま、御機嫌よう。