酷暑

 

2018/08/05

 

 

 日本全体が「生命に危険性ある熱気」に包まれている。

   昨日は名古屋が40度を突破した。

 京都も39度、次が甲府かな。

 

 

 蓼科は朝が14度。日中の最高温度が29度。

 建物内部の温度は朝が21度で午後の2時頃に26度に達する。

 暑いので、朝からすべての窓を閉めておくが、外気温度が少し下がってくる午後4時頃に窓を開け放ち、室内に風が入るようにしている。

 だから室内温度は最高26度というわけだ。これが私にとってギリギリの温度である。

 これ以上の温度になると、私の頭が働かなくなるのである。

 

 

 昔、17歳のころ、京都の予備校へ夏期講習に参加したことがあって、京都の夏の凄まじい暑さにへこたれたことがあった。

 鞍馬口には鴨川も疎水もない。至る所、アスファルトからの照り返しである。

 あまりの暑さに食べ物がのどを通らなくなって、かき氷をうどんの上に乗っけた「氷うどん」しか食べられなくなった。

 

画像この写真は阪急西宮駅の「阪急そばのかき氷うどん」

 

 

 暑い異常気象は日本だけではなくて、欧州も暑いらしい。

 

 私たちが居た頃の、つまり40年前のドイツや英国は寒かった。暑いと感じた日がまったくない夏もあった。

 地中海へ休暇旅行に行ってはじめてじりじりと暑い夏を感じることができた。

 

画像:197985日、クレタ島アギス・ニコラウス、Astir Palace Elounda

 

 画像:クレタ島まで来て初めて暖かい海水浴が楽しめた。

 

 

ところが今はどうだ。スペインやポルトガルは気温が45度にもなっているそうで、日本よりも暑い。夏に地中海へ旅行するのは自殺行為と思える。

 

 

 

 

 

写真:19819月のドイツ。寒い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今年はドイツやフランスでもひどく暑くて雨も降らず、旱魃になっているらしい。日本は周りが海で囲まれているから、暑さもほどほどで、旱魃にもならないから、暑いといって苦情を言っているが、むしろ地の利を喜ぶべきなのかもしれない。

 

 

 昔も夏は暑かったらしい。蓼科の奥の谷間に奥蓼科温泉郷というのがあって、明治温泉、渋・辰野館、渋御殿湯など古い温泉がならんでいる。

 この辺りは冬は雪に覆われて通行不可能だから、夏用の温泉地だったのだ。

 だから、夏になると避暑目的で多くの人が山を登ってきた。

 避暑目的なのだが、登ってくるだけではなくて、個人の供養目的で、多くの石碑を立てた。

 湯みち街道に渋温泉、明治温泉それぞれの仏像群がある。(茅野市、湯道街道

 

画像渋温泉13番如意輪観音

 

画像渋温泉11番准胝(じゅんてい)観音

 

画像渋 辰野館

 

 

 暑いといえば、サウジアラビアの夏は暑かった。

 暑すぎて、この土地では植物がすべて枯れてしまう。

 だから、見渡す限り土漠の土色である。

 事務所から一歩外にでるとむわっとする猛烈な暑さが身体に押し寄せる。

 振り払いたいけど、払いのけられない。

 自動車には冷房がついているのだが、これをフルに効かせても効果はあまりない。

 

写真:198612月。リヤド。リヤド・インターコンチネンタル・ホテルのテニス・コート

 

 

暑いけれども冷房の効いた家と冷房の効いた事務所で座っていると、身体が悲鳴を上げてくる。

だから、ホテルのテニスコートでテニスをする。

リヤドの夏のテニス・コートの暑さはすさまじい。

測ったことはないけれど、地表温度は60度くらいにはなっているだろう。

コートの継ぎ目のアスファルトが溶け出して燃え、地面から煙が立ち上る。

1時間ほど死闘を繰り返すと、全員が汗も出尽くしてへとへとになる。

暑いけれども汗を身体から搾りつくさないとすっきりしない。

 

画像:Intercontinental Hotel, Riyadh

 

このホテルには広大な敷地のなかに9ホールのゴルフ・コースが作られている。

広大なゴルフ・コースに散水する水の量だけでも想定を越えている。

 

 画像:GoogleMap, 2018 インターコンチネンタル・ホテルの敷地の広大さに注目! 

また、内務省(右上)に隣接することにも注目。

サウジアラビアのなかでもっとも格式の高いホテル。

 

  

夏にラマダンがあるときは、宗教警察の取り締まりがあるから、テニスコートで水分補給をすると捕まってしまう。

ゴルフコースに散水される水は逮捕されないが、私たちはラマダン中は水を飲めば逮捕される。

テニスコートでテニスといえば、恰好良いが、そういうときは死に物狂いのスポーツとなる。

快川国師

 

心頭滅却火自涼しんとうめっきゃくすればひおのずからすずし)」

 

はまさにその通りで、暑熱を避けるには、酷暑のなかに飛び込む以外に方法がない。

 

画像:乾徳山恵林寺山門(山梨県)

 

 

4200年前のイラクが草原地帯であったことを思い起こそう(アッカド王ナラムシン)。あれ以来、地球に小氷河期が到来した験しはないのだ。だから地球はますます加速度的に暑くなり、私たちの期待する未来の地球環境は砂漠であると考えて不自然ではない。私たちは、将来サウジアラビアのような生活環境に耐えなければならないようだ。

 

 

サウジアラビアについては、いずれ別項を設けることとしよう。

 

画像:高山の夏

 

 では皆様、御機嫌よう。

 

 

注:世界規模で寒冷化が生じる可能性はないのか?(氷河期の出現)

 

1.       巨大隕石の衝突(衝突の冬)

 

K-Pg境界 

 

2.       火山の大噴火(火山の冬)

 

2-A トバ湖          71,00073,000年前 

 

2-B イエローストーン火山 約64万年前 (もし破局噴火が起きた場合、3-4日内に大量の火山灰がヨーロッパ大陸に着き、米国の75%の土地の環境が変わり、火山から半径1000km以内に住む90%の人が火山灰で窒息死し、地球の年平均気温は最大10度下がり、その寒冷気候は6年から10年間続くとされている。)