2024/02/04
私は2012年5月、和佳子と共に大英博物館を訪れた。
アッシリアの軍隊がイラク南部で戦役に従事している。
製作時期:640-620BC
デーツの茂る宿営地で兵隊が大将に勝ち取った首級を報告し、大将は兵士に褒賞として腕輪を渡す。従者が戦果を記録する。
兵士が動物を殺し、大きな肉の塊を調理する。
上二枚を繋げると、
これらの壁画はニネヴェの南西宮殿に在ったもの。
アッシリア帝国については、アッシリア帝国 (y-history.net)を参照せよ。
和佳子は私が大英博物館を見物している間、どこかへ消えていた。彼女は美術品にはまったく関心がなかったのだ。注意力を凝らしながら、ロンドンの街を散歩していたようだ。どこへ行っていたのか私には一言も漏らさなかった。
もう一度、大英博物館に戻って、
アッシュル・ナツィルパル2世(Ashurnasirpal II、在位:前883年-前859年)は、古代メソポタミア地方の新アッシリア帝国の王。大規模な遠征を行い、新アッシリア帝国軍としては初めて地中海に到達。さらに小アジア地方を攻めて版図を広げた。征服した地域の反乱には、残酷に対処したことが記録されている。首都をアッシュルからカルフ(ニムルド)に遷した。
これから5枚の壁画を並べる。紀元前865-860年に作成され、ニムルドの北西宮殿のB室に飾られていたもの。現在ロンドンの大英博物館に納められている。
アッシリアの軍隊が河を渡る。多分ユーフラテス河だ。兵士は動物の獣皮で作られた浮きを使用し、戦車はボートに積まれた。
アッシュル・ナツィルパル王は神に支持され、弓矢からも守られている。
水中に乗り出す一行。
馬は泳ぎ、人は浮子を使って泳ぐ。
手綱を付けられボートに牽かれて泳ぐ馬。
対岸に到着した。馬には元通り、二輪戦車が付けられた。
対岸に上陸した王は、従者の掲げるパラソルの下で、勝利を象徴する弓矢を手にもち、高官に迎えられる。王は羽根付きの円盤の中に描かれた神に伴われている。
大英博物館には他にもいろいろある。
アテナイのアクロポリスに在った「カリアティード」
2022/05/27 撮影。
パルテノン神殿に飾られていたフリーズも多数大英博物館で鑑賞できる。
アメンホテプⅢの肖像。18王朝。1400BC頃