東京・大志摩

2019/05/23

 

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 久しぶりに高輪の大志摩へ昼食に出掛けた。

 

 

 

 40年も昔に、私がまだ現役であった頃、この大志摩は品川駅前のPasific Hotelのなかにあって、私が金沢出身であったこともあり、この加賀料理の料理屋によく出かけた。

 

 私がメルボルン駐在を終えて、東京に帰り、メルボルンでお世話になった諸先輩をお招きして御礼の宴を張ったのもこの高輪・大志摩だから、ひょっとすると、50年近くのご縁があるということになるのかもしれない。

 

 画像:GoogleMap2019から

 

 

 いつの頃か時期は忘れたが、Pacific Hotelがお台場に引っ越しして、後に残ったのが、現在の(正体不明の)The Goosというホテルである。この頃私は蓼科に引っ込んでいて、品川に何が起きたのかまったく知らない。

 

 

 Pacific Hotelが引越したから大志摩も引越したのだろうと思っていたのだけれど、実際は違っていた。大志摩は元の建物のなかの同じ場所に居座っていたのである。

 

 その大志摩は繁盛して銀座にも新宿にも店をだしたが、新宿店にいつか行ってみたら、ビルのなかのせせこましい店で、品川大志摩の上品な感じがないから、新宿には二度といかなかった。

 

 

 その後どうなったのか気になっていたのだが、久しぶりに東京に帰ってきて、皆で食事をしようということになり、高輪のプリンスを調べたのだが、和食で庭園の見えるところを探したのだが、見当たらない。そこで品川の大志摩に予約を入れてもらった。

 

 

 24日金曜日、娘も交えて本当に久しぶりに大志摩に出掛けた。The Goosというホテルは正体のわからないホテルだけれど、外人客が多いようで結構繁盛しているようだった。大志摩は昔の場所にあったが、庭園の見えるレストランは趣ががらりと変わっていた。落ち着いて趣のある日本庭園は、庭木が引っこ抜かれた味気のない日本庭園に変わっていた。

 

 

 私たちは昼食弁当を選んだ。二段重ねのお弁当で昔のように一椀ずつ持ってきてくれるのでなくて、省力傾向がありありと窺える省力弁当であった。

 

 ただ、味は良かった。美味しかった。治部椀がついていて、これも味は元の通りで安心した。

 

 写真:品川駅東口。東口に大きなビルが林立して人工的な都市に

変身していた。びっくり。

 

 

 食事後、私は歩くのが遅いので、皆には先に帰ってもらい、一人でそろそろと杖をつきながら帰った。