湯の峰温泉

2022/06/30

 さあ、念願の湯の峰温泉にやってきました。

 

 湯の峰温泉 – 熊野本宮観光協会 (hongu.jp)によれば、「熊野詣において湯垢離場として栄えた日本最古の湯」だそうです。

 

 

 温泉好き人間がまさに夢に見る温泉です。

 

画像:GoogleMap,2022

 

湯の峰温泉は四世紀ごろに熊野の国造、大阿刀足尼(おおあとのすくね)によって発見され、後に歴代上皇の熊野御幸によってその名が広く知られる様になりました。

 

開湯1800年。

 

日本最古の湯として愛される湯の峰温泉は、今も昔ながらの温泉情緒を残し、湯の町の風情を感じる事が出来ます。古の人々は熊野詣の旅の途中、湯の峰で湯垢離を行い、聖地での禊ぎと旅の疲れを癒しました。

 

日によって七回も湯の色が変化するといわれている天然温泉の岩風呂「つぼ湯」は参詣道の一部として世界遺産に登録されています。

 

湯の峰温泉公衆浴場と併せてお楽しみいただけます。

 

周辺には、九十九王子のひとつである湯峯王子や、小栗判官伝説の史跡などみどころが各所にあります!

 

 

引用:湯の峰温泉 – 熊野本宮観光協会 (hongu.jp)

 

 

 坂を四村川沿いに登っていくと、出た!!

 

 

 湯の峰温泉です。右側に湯の峰温泉の公衆浴場が見えます。正面が湯胸薬師東光寺です。

 

 

 左側橋の際に「小栗判官蘇生の地」という案内板がたっている。

 

 

 川底に設えてあるのが、「湯筒」と呼ばれる源泉です。

 

 

 これが湯筒。90度の温泉に浸けて調理していた食べ物の籠を引き上げる人。

 

 

 

 さて、小栗判官の蘇生とはなにか、ということなのですが。

 

鞍馬の毘沙門天の申し子として生を受けた二条大納言兼家の嫡子小栗判官が、ある日鞍馬から家に戻る帰路、菩薩池の美女に化けた大蛇の美しさに抗し切れず交わり、妻としてしまう。大蛇は懐妊するが、子の生まれることを恐れて隠れようとした神泉苑に棲む龍女と格闘になる。このために7日間も暴風雨が続き、小栗は罪を着せられ常陸の国に流された。この場所にて小栗は武蔵・相模の郡代横山のもとにいる美貌の娘である照手姫のことを行商人から聞かされ、彼に頼んで照手に文を渡す。照手姫から返事を受け取るや、小栗は10人の家来とともに、照手姫のもとに強引に婿入りする。これに怒った横山によって、小栗と家来達は毒殺され、小栗は上野原で土葬に、家来は火葬にされる。照手姫は相模川に流され、村君太夫に救われるが、姥の虐待を受け、千手観音の加護により難を逃れたものの人買いに売り飛ばされ、もらわれた美濃国青墓宿の万屋でこき使われる。

 

 

一方、死んだ小栗と家来は閻魔大王の裁きにより「熊野の湯に入れば元の姿に戻ることができる」との藤沢の遊行上人宛の手紙とともに現世に送り返される。餓鬼阿弥が小栗の墓から現われたのを見た上人は手紙を読み、餓鬼阿弥と化した小栗を車に乗せると胸の木札に「この車を引くものは供養になるべし」と書きしたためた。多くの人に引かれた車は美濃の青墓に到着する。常陸小萩の名で働いていた照手姫は餓鬼阿弥が小栗であると知らずに5日間に渡って大津まで車を引き、ついに熊野に到着する。

 

画像:続・竹林の愚人 小栗の土車 (fc2.com)

享保7年(1722)の「おくりの判官」(鱗形屋孫兵衛出版)

狂女に扮した照手姫の掛け声に、子どもたちが土車を引っ張っています。

 

首に札を下げた裸形の判官は 一回り小さく描かれています。

 

熊野・湯の峰温泉の薬効にて49日の湯治の末、小栗の業病は完治し元の体に戻ることができる。その後、小栗は京に戻り天皇により死からの帰還は珍事であると称えられ、常陸・駿河・美濃の国を賜ることになる。また、車を引いてくれた小萩を訪ね彼女が照手姫であることを知り、姫とともに都に上った。やがて小栗は横山を滅ぼし、死後は一度死んで蘇生する英雄として美濃墨俣の正八幡(八幡神社)に祀られ、照手姫も結びの神として祀られた。

 

 

引用:小栗判官 - Wikipedia

 

 

 こういう薬効あらたかな温泉に浸かることができる。場所は共同浴場の薬湯です。

 

 

 私の当時の日記によれば、「このあと、湯の峰、渡瀬、川湯温泉にはいった。このうち、湯の峰の共同浴場の薬湯¥370がとてもよい。成分が濃く、幽玄な香りがする。」

 

 

  油筒の上手に壺湯というのがある。御覧のように四村川の川底から湧き出す温泉で、予約制というか、順番待ちで入湯する。私は入らなかったが、効能は薬湯と同等だと思う。

 

 

 

 壺湯小屋の上から湯筒を望む。

 

 

 湯筒全景。

 

 

 湯筒を上から覗く。

 以上、お疲れ様でした。