ひょうたん温泉

2019/11/29

 

 

 ひょうたん温泉が、2019116日リニューアルオープンしました。

 

写真は一切禁止ということで、私は写真を撮ることすらできません。でも同社のホームぺージによれば、改築後の写真は下のようです。以下内部の写真と説明は同社のホームぺージによります。

 

 

 

 ひょうたん温泉の概略図は、

 

 

 同温泉は大正11年に創業されたということのようですが、写真をみるとどうも混浴だったようです。

 

 

昭和2年には、高さ18m7階建ての展望台ひょうたん閣が建てられ、その形のとおり「ひょうたん温泉」という名称になったもののようです。

 

 

 現在の入り口の写真はこれ。

 

 

 注目すべきは、湯滝と竹製温泉冷却装置「湯雨竹」(ゆめたけ)です。

 

 

 

 湯滝

 

 

 湯滝は別府の人たちにとってはきわめてありふれた温泉装置で、昔から柴石温泉で使われていたし、先ごろご報告した筋湯は湯滝が売り物の温泉ですから、日本人にとっては当たり前の温泉の楽しみ方なのですが、この「当たり前」が外国にはないのです。

 

 

 

 

竹製温泉冷却装置「湯雨竹」

 

また竹製温泉冷却装置も日本独特のもので、外国にはありません。

 

 

 

 

 私の知る限り、湯滝については英国の湖水地方のLake District National ParkにあるLodore Falls Hotel & Spa 

 

 

が採用している「温泉プールにそそぐ温泉シャワー」くらいしか思い及びません。こんなの湯滝じゃありませんよね。

 

 

 でも、温泉を枝条架を使って滴らせる装置なら、ドイツにきわめて巨大な装置があります。私は今から40年前にそばを通りかかって、その巨大さにおどろきました。地元の人の説明によると温泉を滴らせているから、健康によいのだ、という説明でしたけれど、真の目的は実は違います。

 

画像Bad Dürkheim Gradierwerk

 

 画像:同上

 

 注:バート・デュルクハイム はドイツ連邦共和国 ラインラント=プファルツ州 バート・デュルクハイム郡にある市で、温泉街である。

 

訪問記の一例

 

 

 

 この装置は、実は塩の製造装置です。日本でも昔(昭和20年代)姫路にありましたよね。

 

 

画像Gradierwerk, Konstruktionszeichnung Ende 18. Jhdt. 

 

でもグラディアヴェルクと呼ばれるこの装置は低温の温泉から塩を製造するものであり、ひょうたん温泉のように高温温泉の冷却装置ではありません。

 

だから外人はこの装置を見て腰を抜かすのです。

ひょうたん温泉がミシュラン三ツ星に輝いているというのは、(1)湯滝と、(2)枝条架による高温温泉冷却装置が原因なのだと私は思っています。

 

 

 

 では皆さま、ご機嫌よう。