姫沙羅

2023/07/14

 庭掃除(草刈り)のとき、庭の北面中央部にある木に白い花が咲いているのに気が付きました。

 

 

 木の根元には沢山の花が落ちています。

 

 

 私はいままで35年ほどここに住んでいるのに、この木にはまったく気が付きませんでした。夏椿というのか、沙羅というのか、姫沙羅というのか知りませんが、要するに沙羅の木です。

 

沙羅双樹(サラソウジュ)は平家物語の冒頭でも有名な「祇園精舎の鐘の声、諸行無常(しょぎょうむじょう)の響きあり、沙羅双樹(サラソウジュ)の花の色、盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらわす」という一節に浮かび上がる樹木

引用:「沙羅双樹(サラソウジュ)」とは?「沙羅の木(サラノキ)」ってどんな木?花の色はどんな色? | LOVEGREEN(ラブグリーン)

 

 

 お釈迦様が亡くなられたのは二本の沙羅双樹の木の根元だったそうですが、インドの沙羅双樹は次のような花で私たちが日本で鑑賞する沙羅の木とは完全に別物です。

 

画像:「東京国立博物館 日本国宝展 仏涅槃図に見る生と死」の写真 (rakuten.co.jp) 

我が国最古の涅槃図。高野山、平安時代。頭と足元に二本、腹の手前に二本、計四本

の木が描かれていますが、さて、どれが沙羅双樹なのでしょうか? 

 

 

 

日本での沙羅の木(沙羅双樹)は夏椿(引用:「沙羅双樹(サラソウジュ)」とは?「沙羅の木(サラノキ)」ってどんな木?花の色はどんな色? | LOVEGREEN(ラブグリーン))と呼ばれ、次の写真のようにそれこそ「椿」です。

 

 

 蓼科の近くで、沙羅の木を優雅に楽しめるのは、須坂市の田中本家の喫茶室です。写真は次。

 

 

 写真で御覧の通り、夏椿は花が無数に開いて、すぐに落花してしまう。水面におちた夏椿の風情がとても素晴らしい。

 

 

 娘がまだ嫁に行く前、二人で北信州を旅行したときに、田中本家を訪ねました。2002年のことです。私が60歳頃のことで、私はその頃、田中本家の夏椿が素晴らしく美しいと思っていましたので、その頃に夏椿の苗を買って植えたのでしょう。

 

 

 植えた本人がすっかり忘れていたのに、沙羅の木はすっかり大きくなり、高さは5mにもなって、よく見ると、至る所に白い花を咲かせています。

 

 

 幹も直径5cmくらいの太さになっていて、表皮が赤く剥がれています。夏椿に間違いありません。

 

 

 20年も前の須坂市田中本家のことを懐かしく思い出させてくれました。

 

 

 ことのついでに、いまから10年前、私がまだ73歳だったころに撮った写真を御披露しましょう。

 

 

 そのとき(2013/07/22 8:10am)私は、三浦雄一郎さんの80歳でのエベレスト登山に刺激され、なんと標高3000mを超す木曽御嶽に登ったのです。それも日帰り登山です。信じられません。

 

 

 頂上近くの斜面に咲いていたイワカガミです。詳しくはkisoontake (lcv.ne.jp)をご参照ください。まだ木曽御嶽山が噴火2014年の御嶽山噴火 - Wikipediaするより1年前のことでした。

 

 たった10年前のことですが、その頃には体力が随分残っていたのです。

 

 

 では皆さま、御機嫌よう。

 

 PS

 滅多に無いことだが、15日、線状降水帯で秋田県が大洪水。いままで線状降水帯は九州のことだと思っていたので、びっくり。