明礬温泉(1)

 2019/11/30

 

 

 本日は思い立って明礬温泉に出かけました。

 

 といっても、朝10時にホテル白菊前の停留所(私のマンションのすぐ前なのだが)からAPU行のバスに乗るだけのことなのだが、私のような老人になると、思いついてから決行するまでに、踏ん切りの時間というか、結構時間がかかるものなのです。

 

 それで鉄輪(かんなわ)を通り越してAPUへの山道をバスが登り、明礬、地蔵泉の停留所を越してANAインターコンチネンタルホテル前という停留所で下車しました。白菊前から約30分の旅行です。

 

 

 素晴らしい光景です。山の上に作ったホテルだけに、眺めの良い光景が目の下に広がります。中央やや右下に見える白煙の上がる地域が明礬温泉です。右側の木の生えていない黄色い斜面が扇山です。中央の黄色い樹木の左肩に見えるのが自衛隊基地です。

 

 

 更に東方を眺めると、猿の高崎山から別府市街地を通って山の手の観海寺温泉までも見晴るかすことができます。今日私が使ったカメラはニコンだけど安物のカメラだから、手前のススキに焦点が合って、後背地はピンボケですけれど。

 

 

 バス道路から入ってすぐのところが入口です。まるで絵に描いたような見事な美しさです。全日空とインターコンチが合弁会社を作って建てたホテルなのでしょうか? ススキと藪だらけの山林も金をかければこんなに美しくなるものなのですねえ。

 

 

 これがエントランスなのですが、左手下に奇妙な構造物がみえます。

 

 

 巨大な水タンクです。背後に温泉かなにか知らないけれど、スチームが噴き出しています。このホテルは別府という温泉地にありながら、温泉特有の露天風呂とか大浴場が設えてありませんから、各室備え付けの露天風呂に温水を供給する施設なのでしょう。とにかく巨大です。

 

 

玄関です。

 

 

 絵に描いたような美しさですね。

 

 

 玄関を入ると巨大なロビーで接客員が駆けつけてきます。一人は背の高い白人、一人は中背の黒人で、こちらがたじたじとすると、流暢な日本語で話しかけてきます。これが、驚きの第一号。上の写真は正面に見える風景のなかから、自衛隊敷地の拡大写真です。こんな風になっていたのですね。

 

 

 あまりの豪華さに驚いてすぐ退散するつもりだったのですが、お茶を飲むことに決めました。ティールームがロビーの横にあるのです。ティールームに接して売店があるのですが、陳列してある竹製品は一品50万円もする超高級品です。まず、別府という街のスタンダードを大きく飛びぬけています。

 

 

 提供されたコーヒーとケーキ。コーヒーは見たこともないような二重ガラスの器に入っていて、持っても熱くありません。添えられたチョコレートはゴディバ。ケーキもご覧ののように繊細で華やか。厚手の真っ白なナプキンを久しぶりに使わせてもらいました。

 

 

 テーブルに置かれた生け花。とても別府とは思えないデリカシー。聞きましたら、このホテルは一人一泊ではなくて、一室一泊いくらなのだそうで、それが5万円。これに食事代などが加算されるわけですが、二人で泊まったとして一人2.5万円ですから、この豪華さを考えると「安い」としか思えませんね。

 

 

 隣の談話室がこれ。どこをとっても整っていますよね。

 

 もうかれこれ11時過ぎになっていましたから、じゃ御昼を食べていこうかと言ったら、これは断られました。ビュッフェ形式の前菜と、メインはお好みの選択で、デザートもビュッフェ式なのだそうですが、地元の人たちが3500円の昼食は安いというので詰めかけ、連日予約でいっぱいなのだそうです。YouTube ランチ

 

 

 温水プールですが、ここはスケスケで、人様の見物対象になるだけだなと思って入らず、コーヒー代1500円をお支払いして、退散しました。

 

 ああ、こんなに吃驚したのは久しぶりでした。

 

8月に開店したばかりだというのです。