高知市

2022/01/01

 なんと一日で300kmも走って、よれよれになって私たちは高知市に到着いたしました。到着したのは腰を抜かすほど立派なホテル「ザ クラウンパレス新阪急高知」。

 

 

 シングルルームの内部だって凄くしっかりしている。九州の阪急交通社の企画だから、高知の阪急ホテルを使うのだろうか。立地だって、街の目貫通りに面し、高知城にも、ひろめ市場にも近い。

 

画像:ザ クラウンパレス新阪急高知の街案内図

 

 バスガイドさんによれば、このバス旅行には夕食が付いていません。近くの“ひろめ市場”で夕食をしてください、とのことでした。

 

 私は疲れ切っているのに、老躯に鞭打ってでかけました。

 

 

 私はガイドさんがおっしゃる通り、ひろめ市場へ行き、

 

 

 雑然とした雰囲気の市場のなかで、料理を選び、

 

 

 この店のおばさんに頼み、近くのテーブルに一人分の場所を開けてもらい、

 

 

 やっと夕食にありつけました。

 

 ご紹介しましょう。左上が鱈子煮つけ。右上が烏賊の握り、左下が鰹のたたき。右下がアワビの稚貝の煮つけ。味噌汁が終わってしまっていたので、だし汁に海藻をいれて急ごしらえの海藻汁。これで\2,000ほどでした。

 

わたしは予備的な糖尿病対策で米のごはんを食べません。だから、夕食はこれっきりです。

 

 

 味はどうだったか、とお聞きになられるのですか?

 

 

 これが鱈子なのですが、(私は実は金沢出身なのですが)金沢の鱈子の煮つけと較べると、味に大差があります。金沢では甘辛く煮るのです。例えば、金沢の料亭旅館「金城楼」金沢の老舗懐石料亭旅館 金城樓【公式HP】 (kinjohro.co.jp)で鱈子を召し上がって御覧なさい。

 

画像: 鱈子うま煮 金城楼の料理ではありません。念のため。

 

 上図のような鱈子が出てきます。金城楼の鱈子を一度召し上がって御覧なさい。そして実感することをお勧めします。

 

 アワビの稚貝の煮つけについても同様です。味が薄いというか。私の舌の味蕾(みらい)にかなり調整が必要でした。

 

 でも感じました。、高知の人たちは、皆呑兵衛なのです。食べることでなくて、吞むことが主目的なのです。周りの人たちは、全員が全員、ビールか酒を飲んでいます。私のように老人になってしまって、体質的に酒を受け付けなくなった「不許葷酒入山門」人間は門外漢なのです。

 

 旅の疲れでぐったりしていた私は、酒もビールも飲まず、上の食事を頂き、水を飲んで退散いたしました。ホテルが近くだったので、助かりました。

 

 

 

 さて翌日朝、早朝、私はホテルを出て、目の前の停留所から電車に乗りました。この町はまことに懐かしい路面電車が走っているのです。

 

 

 この市電は西の方は伊野という町まで、東は御免まで走っています。伊野は和紙の生産まちあるきの考古学 | 伊野 | 豪壮な店蔵の残る 手漉き和紙の里 (koutaro.name)で有名な街です。また、鹿敷製紙製品紹介|鹿敷製紙株式会社 (kashikiseishi.com)も大事なページです。

 

 

でも私が乗ったのは、はりまや橋乗り換えで、高知駅前までです。乗り換えは乗換券をもらえば無料でした。

 

 

 見て御覧なさい。懐かしい。左にコントローラー。右に圧縮空気を使ったブレーキです。釣銭と乗換券の入った車掌カバンもあります。こういうエキゾチックな電車がこの町には走っているのです。この電車、日曜日は運賃が無料なんですって。それだけでも、凄い。

 

 

 はりまや橋交差点です。私は交差点にある駅前行の停留所から写真を撮っています。交差点の向こう側左手に赤い欄干のはりまや橋が見えるでしょう。

 

 

 市電を真っすぐ走った先が高知駅でした。

 

 

 JR高知駅

 

 

 駅前から眺めたはりまや通りと電車。異国情緒あふれる光景ですね。興奮しました。

 

 私は駅前からブラブラとホテルまで歩いて帰りました。もちろん帯屋町アーケードも。

 

 こういう街に住んだら、私の生活感情はどう変わるのかなあ、と興味津々でした。