2018/12/22
調べてみると、別府駅から豊後竹田駅までの特急の便は,往復とも一日に一本きりです。
行き
別府 10:05 -豊後竹田11:35 九州横断特急72号(阿蘇行)
帰り
豊後竹田 15:53 -別府17:11 特急 あそぼーい!91号
料金は片道
¥1470 + 指定席¥1340=¥2810
自由席の場合は¥2250
経路は
別府駅から大分駅までは日豊本線、大分駅から豊後竹田駅までは豊肥本線で、赤点線が旅行経路になります。
だから、朝10時に別府駅を出て、11時半に豊後竹田駅に到着し、豊後竹田で4時間強滞在して、豊後竹田駅を4時少し前に出て帰路に就くことになります。つまり豊後竹田市での観光は4時間強ということになりますね。
どうしてこんなに不便なの?と別府駅員に聞きましたら、「実は」と話してくれました。
画像:GoogleMap, 2018 不通区間は阿蘇駅と肥後大津駅の間
実は、2016年4月14日と16日に発生した熊本地震の影響で、豊肥本線が不通になっているというのです。具体的には阿蘇駅と肥後大津駅の区間で、この区間はJRバスが代行運転しているのですが、本数が制限されていて、しかも朝晩の通学時間に集中しているため、一般旅行客には利用しにくくなっている、のだそうです。
特に被害が大きかったのは、立野駅周辺で、崖崩れで路線基盤ごと崩壊しているのだそうです。
画像:地理院地図です。阿蘇外輪山の唯一の割れ目箇所で、北から流れ来る黒川と南から
流れ来る白川が合流して白川となって流れ出る場所です。通常は白黒に塗り分けられてい
る鉄道線路が白枠線で表示されています。阿蘇大橋の在った個所(黒川と書かれている場
所)付近と立野駅近辺では線路が消えています。
地理院地図で黒川と記されている地点に、国道57号線と325号線を繋ぐ阿蘇大橋があったのだが、地震で崩壊し、周辺の鉄道線路も無くなっているのが読み取れる。またスイッチバックのあった立野駅周辺も被害にあっており、立野駅を始発としていた立野~高森間を結ぶ第三セクター方式の南阿蘇鉄道(地図上で点線)でも、立野~中松間がいまなお不通、とのことです。線路の路盤そのものが無くなっているため、復旧は難工事となっているようです。
画像:
参考画像:今は運行されていないが、南阿蘇鉄道のローカル列車。阿蘇五岳をバックに、立野駅へ向かって、ディーゼルカーが駆け下りて来ました。
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これでは当分豊肥本線の復旧は当分は見込めませんね。
画像:不通区間(黄色)
私は温泉マニア、それも硫黄泉大好き人間なのですが、当然硫黄泉で有名な地獄温泉清風荘は9年前に訪問済みです(報告)。この温泉も熊本地震とそのあとに襲来した台風で甚大な損害を受けて、現在休業中です。残念です。本館だけを残し、湯治棟など残り全てを取り壊して再建する予定だそうですが、有名な「すずめの湯」だけはなんとか生き残る見込みとのことです。
参考:動画二本
「地獄温泉清風荘よみがえりプロジェクト」vol1
復活中の地獄温泉清風荘に行ってきた!2018年6月30日
豊後竹田の話をしているつもりだったのですが、地獄温泉の地震被害の話になってしまいました。御免なさい。豊後竹田の話はまたこの次にします。
では皆さま、ご機嫌よう。