2024/01/23
ここまで来たのですから、隣接する兼六園を少しだけ拝観することにしましょう。65歳以上の老人は入園料が無料なのです。
私の妹が癌病床に伏せている。膵臓癌なのに、病巣の場所の関係で痛みを感じていないらしい。だから、意識もはっきりしている。ラッキーだ。
こうして妹へのお見舞いは終わった。
それで、こうして久しぶりに皆が集まったので、皆さまを橋場町の金城楼でご接待することにした。
金沢の老舗懐石料亭旅館 金城樓【公式HP】 (kinjohro.co.jp)
食卓には金城楼ならではの、輪島塗のお盆トレー、水引細工の箸置き。膝掛は袴仕立て。
右が私の甥の娘です。今回の集まりのなかでただ一人の小学六年生。又姪(まためい)というのかしら。姪孫(てっそん)と呼ぶべきなのか。とても美しい子ですから、次世代にふさわしい美女に育つよう、念じて念じておきました。弥栄弥栄!!
立派なお重に入れられて運ばれてきたのは、金澤の郷土料理、かぶら寿司(かぶらの間に鰤を挟み込み、糀で漬け込んだ金沢の冬の味覚)と鰤の巻寿司。器にも注目!
正月だから鶴の器。中身はズワイガニと野菜の炊き合わせ。
魚の昆布締めなど。
かなり後の方になって、加賀料理の治部煮が輪島塗の器で供される。長丁場になったので、私は退屈して箸袋を折りたたんでいます。
料理は蟹料理だったのですが、金城楼の定番のお料理がこれでもかこれでもか、と出て来て、最後には私は音をあげました。
料理の趣向もさることながら、器の美しさ、金澤の最高級の水引細工が添えられ、袴模様の膝掛、美しい女将の佇まい、等々、金澤の最高級のおもてなしの精神が目の前で展開されるようで感激しました。地震の所為で数が激減したというズワイガニも立派なのが出て来て、写真を撮るのも忘れて美味しさを堪能いたしました。
やはり金城楼は最高です。日本一ではないかしら。
画像:金城樓
大雪警報が出ていたのに、雪は降っていましたが積もらず、これも金沢の最高の「おもてなし」かと感じました。
この金城楼には一年前に泊りましたけれど、就寝のときは女将が寝室まで入ってきて着替えを手伝うのです。これはお茶の師匠さんたちが客の場合、和服を定式通り畳む必要があることから生じたものと思われ、私たち一般客にはその必要はないのだと思いました。
ホテルに帰った頃には私は疲れ切ってしまい、ベッドに入るなり熟睡いたしました。
翌朝、大浴場で身体を洗い、スッキリさせてから食堂で簡単に朝食をすませ、金沢駅の森八で昨晩手配違いがあって姪孫に渡せなかったお土産のお菓子の詰め合わせを宅配便で送付してから、6時間かけて別府に帰りました。
必要にして簡なる朝食です。
幸いに大雪警報がでていたにも拘わらず、汽車が遅れることはありませんでした。ラッキー!
別府に帰り着いた私は、ベッドにもぐりこみ、合計14時間ほど眠りこけました。
では皆さま、ご機嫌よう。