2024_03_23 山口県・三つの美景（2）
2024/03/25
海鮮村 北長門（5種のお寿司食べ放題：40分）
バスが長門市から南行して長門湯本温泉を通り過ぎるとき、あの有名な大谷山荘の前を通りました。
長門湯本温泉 大谷山荘
この大谷山荘は、宿賃がとても高額で近づきがたく、近くに名所・遊覧に値する観光地がない山の中ですから、取柄がありません。取柄がないのに故安倍晋三さんはこの大谷山荘を愛し、2016年ロシアの大統領プーチンと日ロ首脳会談にここを使いました。日露首脳会談｜外務省 (mofa.go.jp) ホテル自体がどっしりと落ちける観光地になっているのです。
私たちはここに立ち寄りませんでしたが、一度は泊まってみたい旅館ですね。
【美景3】別府弁天池
名水百選 別府弁天池
名水百選 別府弁天池 - 【公式】山口県美祢市 秋吉台国定公園 観光情報 (karusuto.com)
別府厳島神社の境内にある別府弁天池ですが、池縁にある弁天会館だけが邪魔だと思います。動画：https://youtu.be/eq71OtOmgAk
美祢市から宇部市へ向かう旧塗装のダブルストレーラーが見える（右端に少し見えているのは中国縦貫自動車道） （C）Google
「中安があえて道路を選択した理由は、ベルトコンベアーは建設費を安く抑えられるが、貨物の種類が限定されるため、大型機材の輸送ができないこと。鉄道は国鉄（現JR）と競合しました。道路なら多目的に利用でき、美祢地区の地域振興にも寄与できます。経済性の問題は、100年先まで想定した道路の開設であり、沿道で採れる粘土や珪石はセメント原料に利用できるとの判断でした」（出典：全長約32km…セメント会社が作った日本一長い私道「宇部伊佐専用道路」）
ダブルストレーラーが往来できる日本で唯一の道路が宇部伊佐専用道路です。
注：ダブルストレーラーとは？ダブルストレーラー｜東亜自動車工業株式会社 (toabody.co.jp)
宇部興産がこの石灰石運搬用特殊高速道路（宇部伊佐専用道路 - Wikipedia）を建設着工したのは1967年（昭和42年）のことで、私が大学3年の時でした。その当時宇部興産には中安閑一という社長がおられて、彼が決断されたのです。
セメントというのは石灰石を主原料としていて、これに粘土、珪石類を加え、長尺のセメントキルンで加熱して製造するのですが、セメント工場の立地条件は石灰石の存在であります。
前に河津桜・津久見 2 でお話しましたが、太平洋セメント大分工場は津久見市にあって、直ぐ裏の巨大な山がすべて石灰石なのです。太平洋セメントは石灰石の山に巨大な縦穴を掘り、石灰石を地中のベルトコンベヤーで海岸にあるセメント工場まで持ち出しているのです。
これに比較すると、宇部興産のセメントは秋芳洞のある秋吉台から原料を運ぶために、全長32kmの車両専用道路を建設し、石灰石を巨大なダブルストレーラーで運んでいるのです。コスト面では疑念があるとはいうものの、すべての規準が日本のそれとかけ離れていて、話を聞くだけでも胸が躍ります。
画像：GoogleMapから宇部伊佐専用道路。美祢市から美祢ICへと東方向へ向かう435号線上を立体交差しています。橋の上が専用道路です。
これは道路の開始部分だけなのですが、美祢ICへの途上でここを通りました。チラと見ることができて私は満足しました。
どうやら宇部・美祢・山陽小野田産業観光推進協議会というのがあって、毎年秋にバスツアーをやっているらしい。令和6年度産業観光バスツアーは次を参照のこと。宇部・美祢・山陽小野田 産業観光バスツアー 大人の社会派ツアー ふるさとの産業と歴史を巡る大人旅 (csr-tourism.jp)
さて、美祢ICから高速道路E2Aに乗ったバスは、一目散に別府へ向かいました。別府北浜到着が6時でした。私は疲れ切っていましたので、北浜から家までタクシーで帰りました。
では皆さま、御機嫌よう。