2021/10/28(2008/06/19)
19日の朝、ストイックな共産主義から突然、欲得まみれの金銭主義に変質して、町の誰もが金、金、金と欲の塊になっているプラハをぬけだして、30km南西のカールシュタイン城にやってきた。城の手前の路傍に駐車すると、道端には美しい花が咲き乱れ、私の心を慰めてくれる。私がチェコで求めていたものは、この自然の美しさであろう、と深く感じた。
駐車場から見上げたカールシュタイン城。左手の高い塔が宝物保管庫。
駐車場から城までは馬車が観光客を迎えてくれる。
糞袋を取り付けるのが遅れたと見えて、路上に馬糞がまき散らされた。これを手杓でかき集めるおばさん。これもプラハでは見られない田舎の味だねえ。
城への入り口広場。
まあ、いろいろ展示してあるのだが、正直言うと、中は空っぽ。
昔、1348年にカルル四世がボヘミア王として神聖ローマ帝国皇帝に推挙され、このゴチック様式の城を完成させたときには、確かにオットーの王冠と称せられていた神聖ローマ帝国王冠はこの城の塔屋に保管されていた。
画像:The Imperial Crown of the Holy Roman Empire was kept in the Castle until 1421
が、この王冠は神聖ローマ皇帝が交代するとともに、この城のgreat towerから消え去った。
今現在この帝冠はウイーンの王宮博物館(Kaiserliche Schatzkammer Wien)にある。
さて、次の写真は、トゥルデルニーク(TRDELNÍK) - チェコ風シナモンロール。砂糖を練りこんだパン生地を太い鉄の棒にらせん状に巻きつけて筒状に焼き、内側にシナモンなどをまぶした菓子パン。(チェコ - Wikipedia)。
今、カールシュタインが誇るのは、この土地の名物であるトゥルデルニークくらいかな。
美味かったか?と感想をきかれても、私は答えられない。私は食べなかったからだ。