2019/10/30
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ネット探索していたら、53年前、1966年の別府駅前の写真が見つかった。アメリカ人の観光客が撮影した写真だという。別府の街から進駐軍が撤退したのが、1956年であるから、これは間違いなくアメリカ人の観光客だ。私が大学院で学位を取得して大阪で働き始めた頃の写真だ。赤いコートがなんとも素敵だ。彼女には友人の夫婦がいて、別府駅前で待ち合わせして、これから車で地獄めぐりに出発するように見える。撮影者はきっと赤コートの夫君だろう。
正面奥に見えるのがいまは無き西武百貨店別府だ。屋上に回転式遊覧飛行機が見える。この百貨店は平成6年に閉店して、跡地はいま広大な駐車場となっている。無理もない。人口が12万人しかいない別府市に都会の豪華百貨店が永続できるわけがない。
その西武グループが1962年に設置したのが、この別府ロープウエイだ。いまから57年前のことだ。今でも動いている。というか、標高1375mの鶴見岳を登るのに、標高差800mを稼いでくれるこのロープウエイは老人の私にとってはなくてはならぬ存在だ。頂上駅の標高が1300mだから、頂上(1375m)に登るのに、標高差僅か75mのハイキングで済む。
鶴見岳に登るには、(私の場合)自宅の目の前から(ホテル白菊前から)湯布院行のバスに乗る。東京で使っていたスイカがそのまま使えるから便利だ。バスは急な坂道の52号線をぐんぐん登り、堀田三叉路でやまなみハイウエイに乗る。そして別府高原駅で降りれば、そこがロープウエイの乗り場だ。
頂上を見上げれば、上の写真のとおり、山頂付近は紅葉が始まっている。
山頂駅から南方を眺める山上の案内板が上の写真だ。城島高原パーク越しのはるかかなたに久住山連峰が望まれる。
本日は生憎と霞がかかった天気なのだが、大船山から三俣山まで見分けることができた。
前にご報告したように、久住山連峰については長者原経由で法華院温泉、平治岳登山を計画していたが、坊がつるから平治岳へ登るのが険しくて、私のように足腰が弱った老人には無理だなと考えていたのだが、これで視界は晴れた。なにも生きるか死ぬかの登山を実行するまでもなく、このロープウエイに登ればよいのだ。5月下旬になると、この山の頂上でもミヤマ霧島の花を賞でることができる。
人様のお写真を拝借すると、下の写真のように、鶴見岳でも平治岳並みのミヤマ霧島群落を鑑賞することができる。私は決めた。来年の5月、蓼科に引っ越す前に鶴見岳にロープウエイで登ろうと。なにも長者原から平治岳に登るのに4時間も5時間も歩き続けることはない。もっとも温泉好きの私にとって、念願の法華院温泉に入浴するチャンスが一歩退くのは残念だが。
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そう決めると気持ちが晴々してきた。
で、最後の標高差75mの登山を始める。
別府展望台から眺めたパノラマ写真です。
右側が別府の街なのですが、左側の
① は 新築のANA Intercontinental Hotel 別府
② は 明礬温泉
③ は 鍋山の湯
④ は 塚原温泉火口乃泉(伽藍岳噴火口跡)
です。
最近塚原温泉入口に「奥宿 無相荘」というのができて、大変な評判のようです。大分空港から直接ヘリコプターで乗り付けることができる豪華ホテルのようですよ。
鶴見岳山頂、自撮り。
山頂より由布岳を見る。
由布岳斜面の紅葉。
鶴見岳頂上付近の紅葉。
以上で本日の鶴見岳登山報告を終わります。
私は帰りに、タクシーで堀田温泉に立ち寄り、\220で入浴し、その後バスでホテル白菊前まで帰りました。久しぶりの登山は楽しかったです。
では皆さま御機嫌よう。