La Fonte

2021/03/16

 

 La Fonteに登る石段を見事に飾っていました花。あとで高記(たかき)夫人に教えていただきましたが、これはこぶしの花なのだそうです。こぶしの花はすぐに茶色に変色して汚くなるものですが、このこぶしは変色もなく、見事に白くて素敵です。こぶしの花の「さかり」という感じです。

 

 

 この白い花につられて、石段を上がり、ガラス窓越しにお客が見えましたので、思い切って、ドアを開けて待っていましたら、高記夫人が出てこられましたので、「一人ですが、食事はできますか?」とききましたら、「どうぞ」と気軽に応じていただきました。

 

 

 室内から眺めたこぶしの花です。美しいですね。ひょっとするとこのレストランのもっとも美しい時期に来たのかもしれません。

 

 

 ランチは¥3,500のと、¥5,000のと二種類でした。私は高い方のランチを「おまかせコース」としていただきましたが、詳細は次でした。

 

 

 想定していたとおりですが、ここの食事はとても美味しい。それになによりも美しい。ちょっと見ていただきたくてすべての品を写真に撮ってきました。

 

 

1.     原木椎茸のオーブン焼き

 

 

 別府の特産品である椎茸を使ったオーブン焼きということですが、その美味しいこと!

 

 

2.     前菜

 

 

 いろどりも器も夢見るような美しさで感嘆しました。

 

 

 詳しく言うと

 

 

 手前から出発して右回りです。

 

 

3.     パスタ 

 

 

 別府湾小エビと契約農家野菜のペペロンチーノ・スパゲッティ。アーリオ(にんにく)・オリオ(油)・ペペロンチーノ(唐辛子)だけ入れたシンプルなペペロンティーノではなくて五目を加えたとてもbeautifulなスパゲッティです。いまはもうアルコールを口にすることのできない私ですけれど、ワインが飲めないのが、まことに残念な品でした。なんともいえぬ上品さですね。それに美味しかったですよ。

 

 

4.     ステーキ

 

 

佐賀牛のステーキ ブロッコリーとインゲンのロースト添え ブルーベリーソース

 

しっかりと食べ応えのあるステーキでした。

 

それで最後に出て来たのは、なんと!!!

 

 

 

5.     地獄蒸しプリン

 

 

 別府ですから当然なのでしょうが、なんと「地獄蒸し」です。

 

 このレストランの名前は”La Fonte”。つまり「泉」とか「源泉」という意味。この鶴見という場所に当てはめると、「温泉源」という意味になります。ここのシェフ高見さんは私たちに最後のとどめを刺すために、ホテル内に噴き出す蒸気(この地方では「地獄」と称するのですが)を使い温泉窯で蒸しあげた卵とじを出してきたのです。まあ食べて御覧なさい。上に載せたムースのおいしさ。私は簡単にノックアウトされました。

 

 聞けば、高記ご夫妻はレストランを開かれたのが6年前の京都なのだそうで、3年前に別府に移ってここを開業されたのだそうです。

 

 いや、まったく、私は自分が九州の別府にいるのだということを忘れてしまいました。

 

 皆さまにお勧めします。このレストランは「美味しい」。

 

 今日のようにふらっと入ってくる私は、このレストランでは超別格だったようで、かならず事前に予約を取られたようがよろしいようで。

 

 

 そうそう忘れるところだった。シェフのお写真です。

 

 

 では皆さま、御機嫌よう。