2023_11_08
昨日朝7時。九大病院別府病院には昨日行ったし、そこで予約を入れて貰った別府医療センターは11月8日だし、間一日が空いているので、どこかへ行こうと思い、考え付いたのが、湯平温泉だった。ホテル白菊7:39発のバスに乗って湯布院で久大線に乗り替えれば、直ぐ行けるわなと考えて、天気も良いことだしと考えて、すぐ出発した。家のすぐ前がバス停というのは実に都合が良い。
やまなみハイウエイは別府市と湯布院市を隔てる高地を抜ける。途中で由布岳登山口で停車する。天気が快晴で登山日和だから、登山客が数人下車していった。
動画:やまなみハイウエイを岳本へと下る。https://youtu.be/IYLy76myGVo
懐かしい湯布院駅に赤いローカル・ディーゼル車が停まっている。あれは久留米行だ。私の乗る大分行は手前の一番線に入線する。
湯布院駅で注意しなければならないのは、湯布院ではSuicaが使えないことだ。だから\280で湯平駅までの切符を買う。
湯平駅で降りた。ところがどうも様子がおかしい。駅員も乗降客も誰一人いない。駅前にコミュニティバスの停車場看板があるのだが、そこにも誰一人いない。バスは一日二本で朝の便は8:55に来るはずなのだが、このバスも来ない。駅前の看板の旅館に電話をかけてタクシー会社の番号を教えてもらい、電話をかけて駅まで迎えにきてくれるよう頼んだが、タクシー会社は「車がない」という奇妙な返事をして電話が切れた。
ハマスが10月7日、突然イスラエル領を侵略し、イスラエル人千名を殺害し、数百人の人質を攫っていってからこれで1か月だ。もちろんイスラエルはガザを反撃空襲している。
世界の反対側でこのような地獄沙汰が発生しているのに、のほほんと遊楽気分で湯平へ来た自分が罰当たりなのかもしれない。そういう後ろめたい気持ちさえ覚えた私であった。
では、そもそも湯平温泉とはどういうところなのか? (参考【公式】湯平(ゆのひら)温泉|大分県由布市湯布院町)
湯平温泉(ゆのひらおんせん)は、大分県由布市湯布院町湯平(旧国豊後国速見郡)にある温泉。国民保養温泉地「湯布院温泉郷」の一つをなす。
その歴史は由布院温泉よりも古く、伝承では鎌倉時代に始まるとされ、史料でも室町時代には存在していたことが確認できる[要出典]。
昭和の町村大合併で旧由布院町と合併して旧湯布院町となる以前は療養型温泉として著名で、戦前は別府温泉に次いで九州で第2位の入湯客を誇る温泉地として知られていた。
湯平温泉は湯布院よりも古く、石畳のある坂道の温泉で、場合によっては湯布院よりもはるかに風情のある温泉として有名なのだ。
上の写真は湯平駅のホームの待合所を改造して作られた「寅さん思い出の待合所」を跨線橋の上から撮影したものだ。沢山の写真が飾られてあります。
1982年12月、映画『男はつらいよ』第30作の撮影が、この湯平温泉で行われました。マドンナは田中 裕子。
「男はつらいよ」のなかで湯平荘として撮影が行われた「旅館 白雲荘」です。
いやあ、やはり湯平に行ってみたかった。
実は、駅前を通りかかった車を止めて、運転中のおばさまに尋ねたら、「あれ、知らなかったの? 湯平温泉は2年前に洪水に会い、おまけに今年の7月に再び集中豪雨に襲われ、温泉の元湯もなにもかも壊され、すべての旅館は休業しているんですよ」という話だった。道理で合点がいきました。
折角来たのに諦める以外手はありません。