2024_01_14 地蔵菩薩

2024/01/14

東温泉 (lcv.ne.jp)を参照乞う。

 

 2008121日、私は霧島温泉郷の見物を終えて、ホテルに泊まり、翌朝9時、鹿児島市の三島村ターミナルに着く。硫黄島まで往復で\7,0009時半に出航。船は三島村フェリーだ。

 

 

 もうずいぶん昔のことだが、幸いに日記が残っていたから、新鮮な気持ちでこの文章が書ける。

 

 

 航海は竹島経由硫黄島まで4時間の予定であったが、竹島で一人の乗客がフラフラし始めて倒れ、担架に乗せられて下船しましたから、30分遅延しました。

 

 

 航海中はこのような船室で全員毛布を被って寝ているのです。

 

 

2008/01/22 フェリーみしま丸の船室

 

 

 一人の乗客がフラフラしていたかと思うと、乗務員室で倒れ、竹島で下船しました。

 

 

 ヘリコプターが彼を鹿児島まで輸送するということですが、私たちには分かっていました。長年の日雇い生活で疲れ果て、船中でお亡くなりになったのです。南無阿弥陀仏!

 

 

竹島にて2008/01/22

 

 

 船は進み、硫黄島に近づいた。海上から眺める硫黄岳。もちろん人は住めない。

 

 

 望遠写真はこれ。斜面から噴煙が噴き出す。

 

 

 硫黄島で見かけた石標です。南無地蔵大菩薩と書いてあります。先の向こうのことは地蔵大菩薩地蔵菩薩 - Wikipediaにお任せします、と、この石標は申告しているのです。この石標は、私たちが死ぬと地獄に行く。地獄に行ったら、助けてくれるのは地蔵大菩薩だけだ、という暗黙の認識を表明しているのです。

 

 

 先程船中で亡くなった方もこの石標を拝めればよかったのに。地蔵菩薩は頼りになるのです。

 

 

 かと思うと、生きながら地獄へ落とされた人もいる。俊寛 - Wikipediaだ。

 

 

 

 やはり硫黄島まで行くと、ここは世の果てなのですね。地獄に近い場所だと実感します。

 

 

東温泉東温泉 - Wikipediaは人里離れた海岸に在って、脱衣場もない。下手すると横手の海岸に転げ落ちるような凄まじい温泉だ。何が楽しいのかって? この温泉はpH1.7の強酸性の湯で、秋田県の玉川温泉と肩を並べているのです。玉川温泉 (秋田県) - WikipediapH1.05です。

 

私の日記にはこう書いてあります。

 

 

肝心の東温泉は素晴らしい温泉だった。エメラルドグリーンで透明。肌あたりもよい。酸っぱいから酸性で、強いから傷のとことかが痛む。

 

 

 民宿も凄まじい。

 

 

 

現代の極楽浄土

 

 

 話はまったく違うが、YouTubeを眺めていたら、「極楽浄土」と題するダンスが披露されていた。現代人は食い物に困ることがないので、地獄のことなど考えもしないのだねえ。それにしても現代人が演じるこの「極楽浄土」はひどく美しい。衣装も素敵だ。

 

 

 

 

 では皆さま、御機嫌よう。