2024/01/20
なにかしら中国がおかしいね。
18日のニューズウィーク日本版は次のように伝える。
中国株の暴落が止まらない 外国人投資家はほぼ撤退
中国経済は2年ほど低迷が続き、株式市場は今や急降下だ。外国人投資家が撤退するなか、中国当局は機関投資家に株を売らないよう要請して株価の下支えに必死だ。
中国の中央銀行である中国人民銀行は1月15日、中期政策金利を2.5%に据え置くことを決定し、投資家の間で広く予想されていた利下げが期待外れに終わったため、中国株は下落した。CSI300指数は2019年以来の低水準となった。ここまで低下したのは2023年10月だけだ。
こういう記事を見ると、また中国かと不快な気分にさせられる。
なにしろ中国は不安材料にこと欠かない。
不動産問題
日本企業の中国からの一斉撤退
鉄道への過剰投資
人民元の値下がり
米国国債の大量売却
等々の記事を読むと、これで中国も終わりかと考えるが、これだけ不安材料を持っていても中国という国はへたらない。1958年スターリンの死後、ソ連は軍事費の過大支出で実質破産していたにも関わらず、長年生き延び、1991年ゴルバチョフの時にやっと正気に帰り、破産状態を認めた。自助更生になんと33年もかかったのだ。中国も破産を認めるまでにこれから長い長い時間を要するだろう。その間、中国は破れかぶれ状態を続けるから、何時なんどき外国を攻撃するかわからない。
画像:清朝の統治 | 世界の歴史まっぷ (sekainorekisi.com) 乾隆帝朝服像 (ジュゼッペ・カスティリオーネ画) ©Public Domain 清朝第6代皇帝乾隆帝の場合は至極正常であった。
1875-1879年、連年の天候不順により丁戌奇荒と呼ばれる大飢饉が発生したが、再び権力を握った西太后は何の救済も実施せず、富裕な民間人が私財を投げ打つ私的な飢民救済が各地で行われた程だった。そして中央政府の怠慢は、1000万人以上の餓死者を出す清朝史上最悪の飢饉を引き起こすことになった。
(引用:西太后 - Wikipedia)
西太后は経済的危機にたいして実力者としての対抗策を講ずることなく、これがきっかけで無法な義和団が成立し、実権を握ります。
正気でない西太后はこれをきっかけにイギリス・フランス・オーストリア・ロシア・日本・英領インド・アメリカに宣戦布告し、敗戦するわけですが、
現在の中国は義和団の台頭直前の雰囲気だな、と私は感じます。
① 中国恒大集団の破綻に対する有効な対策が見つけられていない。
② 身の程知らずの際限のない軍事費の膨張
③ 新幹線建設事業に見る事業採算のとれない投資に面子目的で奔走する
④ 人民元の値下がりにたいする根本的な施策が打てていない。
⑤ 米国国債の大量売却
そして、合理性の欠けた対策による皺寄せが、人民に押し付けられています。
画像:内ゲバ!
これらは清朝中国に義和団が発生する時代の中国に酷似しています。
共産主義という体制上、人民には抗議する権利はありませんから、これから中国に生じる事態は明確に、共産党そのものによる暴動団の結成と、食えなくなった共産党が食い扶持を稼ぐための麻薬取引の横行です。
清朝の時代の中国になにが起きたかを思い起こしてください。同じことは二度起こるのです。
なにしろ彼らは正気を持たないのだから、晩年の清朝政府のようにぐずぐずと破産状態を続けるのだろう。人民がやる気を失い、ドラッグに落ち込んでいくのにあまり時間はかからないと考える。
習近平の阿呆面をこれから延々と新聞紙上でお目にかからなければならないのは、残念だが、時間の無駄だと思う。