2020/07/23
今年の夏はとてもとても雨の多い夏だ。
私は不在にしていたのだが、九州は大雨に祟られて、線状降雨帯による洪水被害が頻発した。
例年ならば、梅雨は7月10日頃には上がっていて、草刈りは7月10日頃から始めることができるのだが、梅雨は上がらず、毎日雨が続いた。そこで遅まきながら16日から草刈りを開始した。例年比較一週間遅れである。
撮影2020/07/22 刈払い後の前庭 下草を刈ったのですっきりした。
刈り残したホタルブクロ。
名前は知らぬが、同じく刈り残した花。
『正覚のとき』を完成してからは、仕事がなくなったので、草刈りにどれだけ時間がかかろうと、急ぐ必要がなくなった。だから、日課としていた朝の散歩時間の2時間を草刈りにあて、朝8時半から2時間、15分間草を刈り、15分間休むという風にして、休み休みの勤労とした。これなら身体に負担がかからず、草刈りを楽しみとすることができる。老人でもこれくらいの楽しみは許される筈だ。
だが、時間がかかる。これでかれこれ6日働いたが、まだ敷地の三分の一が残っている。昔は全体をわずか三日か四日でやっていた仕事なのだが、そんなに速くやる仕事ではない。まだまだ雨が続くようだから、7月中に仕上がれば「よし」としなければならないだろう。
上の写真はFUJIFILM X-Pro1で撮った。随分前に富士フィルムが往年のライカを彷彿とさせる名機として売り出したものだが、いままでまったく使っていなかった。買った当時は「仕事がある」気忙しさがあって、このカメラを使っていなかったのだ。
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いまや「仕事はなくなった」のだから、正々堂々とこの名機を使えることとなった。使ってみると、ほれぼれとするような素晴らしいカメラだ。写りも良いし、重さも軽い。「カシャ」というキレの好いシャッター音が素晴らしい。Fujinon 35mm F1.4のレンズがついているからこれで充分だ。広角レンズとかズームレンズとか余計なものを買えば、重くなり、老人が持つカメラではなくなる。広角が欲しいときには縦あるいは横に二枚撮って、無料のアプリImage Composite Editorを使って合成すればよい。こうやって色々工夫することが楽しい。マクロの使い方も覚えた。特にピントの合わせ方。
『娘家族とともに広島・松山旅行(1)』 で述べた旅行がひどく楽しかったようで、孫が次の内容の手紙をくれた。
この孫はなんと日本語、英語、中国語をちゃんぽんに使って手紙を書いてくる。
『我毎天在家』というのは、「僕は毎日家に居て、退屈なので」、「I really want to go travel with you」「おじじと一緒にまた旅行に行きたい」という意味に受け取れるので、早速娘と電話で相談したら、この秋三日連続で休みが取れるのは9月20/21/22日の一回きりだということがわかった。
この時期は私はまだ別府に帰っていないので、今回は全員東京出発で北海道へ行くことに決め、かねてから目を付けていたザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパに予約を入れた。プライムスイート120m2で一晩18万円だった。この部屋に娘夫婦を泊め、私たち一行の溜り場にして、私たち夫婦は通常の部屋にした。
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洞爺ウインザーホテルというのは、08年7月に開催された第34回主要国首脳会議(サミット)のメイン会場になったことで有名。その当時の首相は福田氏。
画像:AFP
だが予約後に調べたら、このホテルの雰囲気がおかしい。プールとスパはコロナの影響で閉鎖されており、フランス料理レストランは営業しておらず、和食の吉兆も2008年に撤退して閉鎖されているというのである。これでは片肺飛行の飛行機に似ている。
なにをかいわんやと思ったのだが、洞爺湖では、というより北海道ではこれ以上のホテルはないのだから、そのままにしておいた。
8月2日(日)
永く続いた梅雨はやっと終わった。天気がよくなったので、昨日から二日続けて草刈りをして、庭の草刈りはこれで終わった。やれやれ、合計8日間の労働だった。
だからこれからは朝の散歩を再開する。
画像:地理院地図。一部加工。
最近の散歩道ルートは、標高1450mのA点から出発し、どんどん坂道を上り、ビーナスラインのB点(標高1580m)まで標高差130mを45分で登る。
画像:GoogleMap, 2020
Queueという名前の山小屋がある。ここからビーナスラインを青線に従って下る。
画像:GoogleMap, 2020
ペットホテル(Bear’s Paw)まで降りたところで、右に回り込み、石臼台という地区にはいり、緩やかな道をたどり、C地点で先程登ってきた道と合流する。ここからA地点まで下り坂を降りる。これで合計1時間50分だ。私の散歩にちょうど適したルートである。
しばらく前から新型コロナが感染拡大し、第二波が始まったようだから、用心して北海道旅行は中止することにした。考えてみれば、客が少ないからといって「吉兆」が二年前に撤退したホテルに行ってもつまらない。美味しくない。娘も、ご主人の健康に万が一のことがあってはいけないので、旅行中止に賛成した。
これからは遊ぶことを考えないで、庭の樹木の剪定とか家の掃除をして、「自粛」生活を行おう。なんだか締まりのないエンディングだが、「自粛」とは畢竟そういうものなのかもしれない。
では皆さま、御機嫌よう。