松本1

 

2020/06/16

 

 

 別府に滞在中に身体の調子が著しく改善し(温泉効果か?)、80歳の私でもかなり活力が回復してきたので、茅野の街から抜け出して、遠出をすることにした。

 

 いままでなぜ茅野の街に固執していたかというと、私の家から茅野駅までバイクで片道約40分もかかり、往復40kmものハンデキャップを背負っているからである。

 

 ところが体調が回復してくると、前は茅野駅まで往復するだけで疲労困憊していたものが、そんなに負担には感じなくなってきた。

 

ただ残る問題は茅野駅のどこにバイク駐車場があるか分からないことであった。ところがやってみれば、問題は難しくなかった。バイクは駅前図書館の軒下に停めるシステムになっていた。スペースは十分にあった。

 

 

 朝7:07茅野駅発松本駅行電車の中は中学生・高校生で溢れかえっていた。大半の学生は上諏訪で降りたが、それでもかなり多くの高校生が松本まで乗っていた。松本深志の学生かなと思う。なんと茅野から松本まで毎日片道1時間の通学をしているらしい。見てごらんなさい。大きなリュックを背負って通学しているのだ。

 

 私自身は、実になんということもなく、ポケーっとして座席に座ったまま、一時間後に松本駅に到着した。

 

 今日はとりあえず、松本城と松本開智学校だけを見物すればよい、と思い定め、身体の負担になることをしないように、欲張らないように自制することを心掛けた。

 

 

 松本という街は近代的でおしゃれな街だった。

 

 私はまず公園通りを歩き、パルコを過ぎて松本中央通りに出て、そこから北の方角に歩いた。これでお城に到着できるはずだ。

 

 

画像:GoogleMap, 2020 部分修正。

 

 

 ぴかぴかに磨き上げた石柱に「左野麦街道」「左善光寺」と書いてある。ここが伊勢町通りで、真っすぐ西方に進めば、上高地に通じる。

 

 

 千歳橋を渡り、右手に蛙の彫刻のある縄手通り商店街をちらりと眺め、昔はここに外堀があったのだ、と考え、物思いに耽りながら歩くと、通りの左手に古本店「青翰堂」が見えた。

 

 

古本店「青翰堂」

 

 

 

古本屋は営業を終了し、現在は「青翰堂わびさび」となっている。早朝で店は開いていなかったが、天守閣を乗っけたスタイルが素晴らしい。

 

 

 さあ、いよいよ天守閣に着いた。駅より老人の足で30分ばかりだった。