2021/08/17
今年はよく雨が降る。線状降水帯が西日本に停滞して動かないからだ。
線状降水帯の停滞
8月13日から15日までの気象庁天気図が上だ。太平洋高気圧が日本の南東方向に停滞しており、南西方向から湿った空気を日本上空に巻き込んでいる。
日本の東北方向にオホーツク高気圧があって、寒気を日本に向けて吹き込んでいる。
画像:YouTubeからANN News
この結果前線が線状になって九州中国地方に停滞し、極めて多量の雨を降らせている。北九州ではこの三日間に降雨量積算が例年の8月の降雨量の2~3倍に達したとの報告もある。
雲仙、長崎、佐賀、熊本、広島で地滑り、洪水などの被害が生じている。
私の住んでいる長野県茅野市蓼科でも雨が降り続いており、昨日朝を除いては散歩に出ることもできなかった。
災害といえば、COVID-19がさらに猛威を振るい始め(デルタ株)、東京都で感染者が一日5千人を超える日が続いている。報道によると、ファイザーのワクチン二回接種済の人でも感染した人が出てきているそうで、インド型変異株(デルタ株)は、通常のワクチンでは効かないのだそうだ。
病床はまさに満杯に近い状態で、「医療崩壊」が始まっており、これに菅内閣がドラスティックで有効な策を打ち出さないものだから、人心が乱れに乱れている。
これは国家にとって末期的症状だ。国家経済のことを考えるのではなく、COVID-19退治を最優先にしないからこういうことになる。ロックダウンも至急実行すべき事態だろう。
こういう暗堪たるニュースで囲まれている8月14日に、私の妹が電話で一本の訃報を伝えてきた。
14日に私の長兄の妻が91歳で亡くなった、というのだ。長兄は信一という名前なのだが、私の父・信次郎の跡継ぎだった。金箔業にも優れ、人望もあり、地域の消防団長にもなっていたが、私が小学校5年生の頃、白血病でコロリと亡くなった。
私が実母に亡くなられ、孤独感に苦しめられた経緯は先に述べたが、そこに信一の若い細君幸子が夫に死なれ、幼少の子供二人をかかえて、孤立感に悩まされたことで、実に私の家はふたりの孤立的な孤独感病者が共存することになった。不思議なもので、孤立した者は絶望的な雰囲気の中で慰めを求める者を嗅ぎ分ける。この二人はなんということなしに、夕方、近所の風呂屋に通うことになった。「〇〇ちゃん、風呂に行かない?」と義姉が誘うと、私はすんなりとこっくりし、二人で風呂屋の女湯に通ったのである。このときの私は小学校5年生だった。
そういうことで、亡くなった義姉は私の大切な「風呂友達」だったのである。そこには私の孤独な生活をかすかに慰めてくれるなにかがあった。別に風呂の中とかその往還で親しく会話することもなかったのだが、二人で一緒にいることが私の絶対的な孤独感をすこしの間、破ってくれた。そういう意味で、私たちは共闘の仲だったのである。短い間だが、彼女は私の母親代わりを務めてくれた。
だから、私はこの哀惜の感情を、たとえ伝えたところで誰からも共感は決して得られないと思うのだが、にもかかわらず他人に伝えたい気持ちにかられる。自慰なのだろうか。
私はこの二年後、中学一年生で坐禅を始めることとなる。(参照https://dousan-kawahara.jimdofree.com/%E9%9B%91%E8%A8%98%E5%B8%B3-%E9%87%91%E6%B2%A2/%E5%9D%90%E7%A6%852/)
PS
2021/10/23
昨日倉美紀子様から電話があって、彼女の母親の河野幸子の49日も過ぎたので、香典返しをしたいという申し入れがあった。
香典返しの件は、丁重に断ったのだが、結局幸子様の遺骨は美紀子様の倉家の墓に納めてもらった、とのことであった。これが結局は幸子様にとって娘と一緒に墓で眠ることになるのだから、最上の結果になろう。倉家に繰り返し御礼を申し上げてくださいと、美紀子様に申し上げておいた。倉美紀子の旦那は北陸電力の副社長だったのだから、幸子様にとっても収まりが良いのではなかろうか?