常磐線の旅1 袋田の滝

 

2018/11/11

 

 

 

 119日に別府から帰ってきたのだが、1122日から正式に別府市に居住することを決めた私は、ほんのしばらくの間東京で暮らすこととなった。この間、別府市での住居の契約の書類上の詰めを行い、家族との暫時の会合を愉しみ、別府移住への準備を行うこととしたのだが、改めて考えてみると、私は関東をほとんど旅行していないことに気がついた。

 

 

 

 とは言え、年に二回、春と秋に、東京経由で蓼科との間を行ったり来たりするのであるから、将来にも東京短期滞在の機会はある。決して急ぐ必要はないのだが、このちょっとした滞在中にまだ訪問したことのない地域を見ておこうと考えた。

 

 

 

 そこでいままで足を踏み入れていない茨城県を見ておこうと考えた。

 

 息子が袋田の滝はどうか、とたずねた。そこで袋田の滝を見に行くことにしたのだ。早速パソコンで調べたら、上野8時発の特急を使えばスムーズに2時間半で袋田駅に到着できるが、9時に出発すると、水戸駅での乗り換えの待ち合わせ時間が1時間もあって、3時間半もかかることが判明した。つまり、JRの都合で、袋田の滝を見に行くためには上野駅朝8時出発の特急ひたち3号に乗らなければ「受け入れてもらえない」ことが判明した。

 

 

 

 このあたりで「おかしい」と考え始めるべきだったのだが、情報不足でそれを怠ってしまった。実は水戸駅までは特急で快適に到着できたのだが、水戸駅からの水郡線の電車は乗り換え時間が4分しかなかったことに加えて、急いで階段を渡って電車に乗ったら、満員で、私は1時間10分も立ちっぱなしの状態を強いられた。これは地獄だった。

 

 

 

 おまけに、袋田の駅から滝本バス停までのバスも満員で、私は水戸駅から1時間半ばかり、立ちんぼの状態を続けることとなった。袋田の滝はリタイアした年金生活者の老人には「酷」すぎる。お勧めしない。

 

 

 

 バスを降りたあとの道がまたおおいに混雑していて、入場券売り場、トンネルを通ってエレベーターまで45分ほどもかかった。エレベーターに乗るためのトンネル内での順番待ちが30分などというのはクレージーだ。この袋田の滝は、優秀なアドバイザーに金を出して、トータル・システムを見直してもらったらいい。私はこの滝を二度と見に行かない。行きたいという気持ちが起こらない。

 

 

 

 滝そのものもスケールが小さく、ちんまりとした地形だから、こんなところを日本の名滝特選に数える人の気持ちが理解できない。

 

 

 

 帰りがまた大変だった。どうやら滝本と袋田の滝を結ぶ道路が二本とも自家用車の大渋滞に巻き込まれ、にっちもさっちもいかない状態となったようで、帰りのバスは出発が予定時間より1時間15分も遅れた。超満員のバスに乗って袋田駅に到着したときには、水戸駅行の電車に乗り遅れ、次の電車まで2時近く何もない袋田駅で電車待ちをしなければならなくなった。

 

 

 

 おかげで本日中に湯本まで行き、温泉宿に泊まろうという計画は滅茶苦茶にされて、水戸駅周辺で泊まらざるをえなくなった。

 

 恩田の滝はもうこりごりだ。二度と来ない。せめて紅葉の時期だけでも、恩田駅と滝本を結ぶ道路は二本とも自家用車乗り入れ禁止にしないとね。

 

 くだらない話を聞かせてしまってすみません。