2018/12/21
画像:ローカル線・横丁スケッチ旅 村上 健
画家のメッセージは次:
このところ北国の路線が多かったので久々に九州編を。JR豊肥本線の「豊後竹田」
を知ってるという人がいたら、よほどの鉄道マニアか大分県出身者でしょう。隠れ
キリシタンの洞窟教会や武家屋敷が残る、落ち着いた風情の城下町で、ワタクシめ
にはスケッチの原点という意味で印象深い町です。
江戸後期、この町に田能村竹田(たのむら ちくでん)という文人画の大家がおり、
名を冠した「竹田祭」という子どもの絵のコンクールがかつて行われていました。
佳作止まりの私にひきかえ、毎年特賞の兄は汽車賃支給で表彰式へ。画聖の生家で
トロフィー抱えて記念写真に収まります。当方は毎度表彰式を眺めるのみ。努力と
結果はイコールじゃないんですねえ。
しかし、正統派がダメなら漫画に転向する道があると凡才少年は考えます。以来、
中高美術部では石膏デッサンはそこそこに、掛け持ちしていた新聞部で一コマ漫画
に精を出して、大学では漫研に入り浸り。気が付けば漫画のクセが残るスケッチに
はまっているというわけでした。
画像:同前 豊後竹田に但馬屋という菓子屋
があって、「三笠野」という菓子が有名なの
だとわかります。
画像:但馬屋
村上健という人は、スケッチ画家で、何冊ものスケッチの本を出版されているのですが、また、ホームページも開いておられるのですが(画像)、なんとも味のあるスケッチばかりで、眺めていて感動するばかりなのですが、この人が2014年6月に彼のホームページで発表されたのが、冒頭のスケッチです。どうやら村上健さんは豊後竹田のお生まれのようですね。2017年10月まではホームページに画像を掲示されていたのですが、それ以降はばったり止まっていますね。お体でも悪くされたのでしょうか、それとも、お歳で「やる気」が減退されたことが原因でしょうか。健さんのスケッチに魅せられている私には、気がかりなことです。
この場所なら別府から遠くないし、汽車の切符が片道¥2,250で高くないから、行ってもよいな、と考えました。
画像:同前