城端町曳山宵山1

 

2018/04/27

 

 

 高岡の御車山を初めて拝見して感心させられたが、そう言えば、前に訪ねた城端町の曳山のほうが地域としての情感が濃密でより素晴らしい、と思う。城端町には絹織物産業が存在した所為で、江戸時代に高岡よりも城端のほうが富の蓄積が大きかったようだ。

 

 かといって、今や私は自動車も持たず、汽車で行くにはちょっと遠すぎるので、今年のゴールデン・ウイークには行くことができない。窮余の一策として、11年前の宵山の写真を取り出しました。お見せしましょう。

 

城端では曳山と庵屋台(という名前の音楽屋台)がワン・セットになっている。それが6セットあって、これで城端の曳山群が構成されている。それぞれの庵屋台には江戸時代に作られた端唄があって、囃子方の奏でる音楽に合わせ、歌い手が朗朗と歌う。どこか物悲しい旋律である。

 

そういうわけで、過去の取材に基づくものですから、写真は特記しないかぎり、2007/05/04の撮影です。

 

 今年も宵山は54日、本祭りが5月5日です。小さい町ですから大きな宿泊設備はありません。ですから、観光客は高岡、富山、金沢で宿泊されるようですね。

 

 

1.      一番山 出丸町 唐子山

 

 

曳山(「ぎゅうやま」と呼ぶ)の御神像は布袋。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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享保年間(1716年〜1736年) 高さ6.27m

 

 

 庵屋台が下。数寄屋造りの平屋二棟構え 高さ3.20m

 

 

2.      二番山 西下 諌鼓山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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享保年間(1716年〜1736年) 高さ6.18m

 

 

庵(上層)は、主屋、離れ二棟の数寄屋造り二階建ての料亭 高さ3.29m

 

画像:二番山宿、山宿一家の記念撮影を横から盗み撮りさせていただいた。この日ばかりは皆和服の正装ですね。御神像は堯王

 

 

画像:寿老人はまだ乗っていないが、鶴舞山。傘鉾の装飾は金の鶴に岩波。

 

画像寿老人

 

 

画像:庵屋台は江戸吉原の料亭を模した庵。庵屋台には囃し方となる若連中が乗り込み庵唄を奏でる。その庵唄は次。

 

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 なんとも風流な曳山で驚かされる。この城端という町は江戸時代に絹織物の産地で裕福な土地だったらしい。

 

 

画像:曳山会館で舞われる巫女神楽、「浦安の舞」