2019/05/06
写真:皆さん黙々と治癒の行にいそしまれます。この温泉では身体を洗っている方を見受けませんでした。あたかも行者場とか行者の行う水垢離の感じです。
この筋湯にはこの他に
薬師湯
露天岩ん湯
が公共浴場としてありますが、いずれも小さくて入湯する気にはなりません。
写真:薬師湯の横の階段を上がると、小さな薬師堂があります。これも筋湯が健康
回復目的の温泉であったことを教えてくれます。
写真:薬師湯内部。とてもクラシックで上品だ。でもうたせ湯で打たれた後では入浴する気がおこりません。
写真:左に露天岩ん湯。本日は女性専用となっていました。薬師湯と岩ん湯は、男性・女性の日替わり交代な
のです。
画像:他人様からお借りした画像ですが、looks good。湯滝まであります。
ここでちょっと地理院地図を見て頂きたいのですが、
画像:地理院地図2019。筋湯と湯坪の温泉地帯。筋湯の上手と下手に地熱発電所が
あります。筋湯の上手(地図では下方)にあるのが八丁原地熱発電所、下手にある
のが、大岳地熱発電所であります。確認したことではありませんが、どうやら筋湯
温泉は八丁原を泉源、湯坪温泉は大岳を泉源としているようです。
地熱発電所というのは地熱地帯をボーリングして深い穴を掘り、そこに水を流し込んで熱水として、その蒸気を使って発電するのですから、タービンを回したのちに大量の熱水がのこります。一部は地中に還すのですが、残りを温泉利用しているのです。つまり、筋湯も湯坪も地中成分が溶け込んだ温泉ではなくて、真水を地熱で温めた沸かし湯温泉らしいのです。これでは温泉とは言えません。地熱発電所附属の人工温泉といったところでしょうか。残念でした。
帰りのバスの時間は13:35で時間が余りますから、湯坪までブラブラと坂道を歩いて下ることにしました。標高は900m程度ですから、高原地帯です。春が一挙に押し寄せていますから、藤の花は満開だし、春の花が一斉に開花して美しい。