京都・サンフラワー号(1)

2021/11/25

 この旅行はもともと「COVID-19から逃げよう案」COVID-19から逃げよう案 - dousan-kawahara ページ! (jimdofree.com)で記したように、感染症で窮屈になった私の行動から、一時的に係累を断ち切って、自由に動きたいという欲望を満たすため、阪神交通社プランに乗っかって、計画を立ててみたものであるが、阪神交通社が「受諾」と回答してきたものだから、それじゃ一度久しぶりに京都へ行こう、となったものである。瓢箪から駒というか、一時的な遊び心から導かれた、浮き(憂き)心からの邪心というか、もちろん世の中とは通常そういうものであるのだが、気まぐれから発心した旅であった。

 

 しかし、気まぐれから発した「旅」であるが、いったん腹を決めたあとは、自分でも面白がって、新しい将来の機軸はなにかを探す旅にしようと考えたのだ。

 

 だから、普通の人が考えない、自分にとって新しい旅にしようと考えた。

 

 まず初めにとにかく私が行ったことがない所を訪ねようと考えた。そして次の計画とした。

 

1.     梅小路の鉄道博物館

2.     東寺

3.     (これは例外的に)京都国立博物館と耳塚

4.     (これも例外的に)三千院

 

5.     神戸の街、具体的に三ノ宮

 

 

·       木造阿弥陀如来及両脇侍坐像 - 往生極楽院の本尊。脇侍の勢至菩薩像像内の銘文から平安時代末期の久安4年(1148)の作とわかる。阿弥陀如来観音菩薩勢至菩薩の三尊が西方極楽浄土から故人を迎えに来る(来迎)形式の像で、両脇侍が跪座する点が特色である。2002(平成14年)に国宝に指定されている[34][35]

引用:三千院 - Wikipedia

 

 

 阪急交通社は私に対し、1. 別府―大阪南港 2. 大分―神戸 二つの選択肢を与えてくれたのだが、大阪案は南港に到着してから京都までの経路が複雑すぎて、老人には難しすぎるので、迷わず、大分案にした。これなら神戸上陸後の道筋がつけやすいからである。

 

 (実際、2案では船のタラップを降りたところにバスが来てくれていて、簡単に住吉駅で京都行の電車に接続できた。万歳。)

 

 杖をついた老人がたった一人で旅行をするなんて、非常識と思われるだろうが、これこそ、私の狙いであった。でも、身体がもつだろうかが第一の疑問であった。

 

 

 そう考えて西大分(JR西大分)から歩いてサンフラワー号埠頭に5時半に到着し、チケットをもらったら、最低のクラス、ツーリスト・クラスであった。この上のクラスである個室クラスは¥6000高くなるそうで、それはやめた。私は老人で社会的なクラスはもともとゼロなのだから、トラック・ドライバーと同等のクラスでよい、と腹を決めた。

 

写真:ツーリスト・クラス内部。乗客はマットを引き出して平らに敷き、二枚のシーツをその上に広げ、二枚のシーツの間に身体を挟み、上からキルティングを載せる。コロナ感染を防ぐためか、間隔は開けてあった。神戸までの旅では神経が冴えて5時間くらいしか眠れなかったが、帰りの大分行の便では疲れ切っていたからだろう、全航程熟睡した。朝5時過ぎ朝風呂に入って気持ちよかった。我々はツーリスト・クラスで充分なのだ。ノー・プロブレム。