倉敷・岡山(1)

2022/10/30-31

 

 蓼科も寒くなってきた。セントラル・ヒーティングがごうごうと音をたてて、ひっきりなしに動いている。

 

 

 遠くの山は雪をかぶっている。中央やや左に甲斐駒ヶ岳。その左の三角形は北岳だ。

 

 

 我が別荘地の紅葉も最盛期だ。なにも北海道まで足をのばさなくても、蓼科のほうが豪華絢爛たる紅葉が楽しめる。

 

 

 これはビーナスラインから望む木曽御嶽の秀峰だ。ここも積雪で飾られている。

 

 

 我が家の裏庭の山もみじも、長年悔しい思いをしてきたのだけれども、今年からやっと赤く紅葉してくれるようになった。なんと30年も待ち続けた結果なのである。

 

 

 近づいてみるとこの赤色だ。これこそ長年待ち望んできた紅葉の赤色だ。来年からはこの赤色がどんどん濃くなるはずだ。私の想定だが、来年から我が家の裏庭は10月下旬から錦色一色に飾られるはずだ。嬉しい。

 

注:

 

 実はこれは私の思い込みだった。

 

 この写真は20181028日に撮影されている。これも私の家の裏庭なのだが、左の木は楓でもちろん紅葉している。ところがその右の山もみじもはっきり紅葉しはじめているではないか。つまり、山もみじは楓の紅葉が落葉したあとで紅葉が始まるのである。今年の山もみじの紅葉は例年より1週間遅れている。

 

 

こういう幸福感もさることながら、私は蓼科を去らなければならぬ。私の乗り物である原付バイクでは、霜が降りたら道路を走れなくなるからだ。

 

 

 後ろ髪を引かれる思いで、昨日1030日、茅野駅を10時過ぎに汽車に乗り、塩尻からは特急しなの8号に乗り、名古屋でのぞみ29号に乗り、岡山で15:05発の特急やくも17号出雲市行きに乗り、15:16に倉敷に着いた。今回の別府への帰省では途中で倉敷見物をすることにしたのだ。

画像:GoogleMap,2022 倉敷駅前

 

 私がTrivagoで予約したホテルNAGI Kurashiki Hotel & Loungeはすぐ見つかったが、倉敷駅横のせせこましい環境で、一見元ラブホテルという感じだった。Trivagoでは最安値が¥12,000。ただし評点が8.8という最高得点で、全国旅行支援を適用すれば宿賃は¥7,200と書いてあった。ホテルに着いたら宿賃はやはり¥12,000というので抗議したら、それではいろいろ書類にサインして貰わなければなりません、というので合計3種類の書類に署名したら、本当に7,200円になった。そればかりか、地域クーポン3,000円をくれた。こうして実質\4,200の宿賃というすさまじい宿賃になった。この宿はベッドから水回りから、なにもかも最新式の設備で、最高の気分を味わった。

 

画像:堀割越しの土塀は大原家本邸です。奥床しい佇まい。

 

 

 私は、ホテルに荷物を置き、すぐさま倉敷駅に引き返し、タクシーを500円で乗って倉敷美術館入り口まで乗り、人込みをかき分けて、美術館に到着した。

 

 

 久しぶりに入った大原美術館は大層印象的でした。

 

 

                 藤田嗣治:舞踏会の前(1925)

 

 

                                  かぐわしき大地

 

 

                 アルプスの真昼

 

 

                 童女舞姿

 

 

 どの作品もとても近くで鑑賞することが出来、画家との距離が非常に近く感じられました。嬉しかったです。

 

 

それにこれは初見でしたが、

 

 

                 一光三尊仏像

 

 

 河南省新郷県魯堡村の百官寺にあったもの、だそうですが、高い気品があります。私は初見でした。

 

  ちなみに一光三尊阿弥陀如来とは

一つの光背の中に三尊(中央に阿弥陀如来、両脇に観世音菩薩、勢至菩薩)が配置された様式で「善光寺式阿弥陀三尊像」とも呼ばれます。  (引用:紹介|善光寺 (zenkoji.jp)

 

 

最後に時間がなかったのですが、売店でBuffetの額入り絵画(印刷)を¥5,500で買いました。「サン=トロペでシャンソン歌手として活躍し、ビュッフェの妻となったアナベル」なのだそうです。宿で貰ったクーポン券¥3,000が手元にありましたので、これを全部使いました。これで宿賃が実質¥4,200になったことになる。また、アナベルを僅か¥2,500で買ったことになる。なんだかおおいに儲けた気になりました。この絵は、別府のマンションの壁に飾る予定です。

 

画像:大原本邸玄関に素晴らしい生け花

 

売店のお嬢さんが喜んで下さったのか、大原本邸への入場券とコーヒー券を下さったので、橋を渡って閉店間際の本邸に入り、コーヒーをいただきました。コーヒーショップはもともと米蔵だったものを書棚を入れて珈琲ショップにしたのだという。素敵な建物でした。

 

 

 次に本町通りへ出て、ぶらぶら歩きをしました。私が学生の時代は、本町通りなどというところは名所にはなっていなかった。

 

 

 トンネルの上に見えるのは観龍寺。

 

 

 コロナが収束したと思ったら、外人観光客がどっと増えました。

 

 

 それから倉敷アイビースクエアへ行きました。倉敷紡績の本社だったところ。素晴らしく高貴な雰囲気があって、腰を抜かしました。もともと代官所だったという。

 

 

 ここの広場でフランクフルトとビール小一杯。

 

 

 運河沿いの歴史保存地区へ戻って、食事処鶴形で¥3,200の鯛茶漬けを食す。これが夜5:30

 

 

 いや楽しかったよ。

 久しぶりに倉敷に行って良かった。