2021/12/29
画像:中央構造線 中央構造線 - Wikipedia
画像:中央構造線 中央構造線 - Wikipedia
本日通ってきた路線は、海上航路を含めて、中央構造線と言われる活断層「中央構造線断層帯」の真上を通ってきた感じだ、というと地理に詳しくない素人にもわかりやすい。上の地図で見るように、活断層が平地になっているからだ。いつ活断層ができたのかはわからない。ずっと昔、というだけだ。
さて、金刀比羅町を見終えた我々は、次に讃岐山脈を越え、さらに活断層をはずれた並外れた山地に分け入っていく。吉野川に沿って、四国山地を南下するのである。
吉野川は、徳島市から中央構造線に沿って西行し、三好市で前方を境目峠に遮られて向きを変え、南下する。このあたりは徳島県である。
画像:国土地理院地図、2021
土讃線に沿って南下する。吉野川が土讃線に沿って流れているのではなく、土讃線が吉野川の岸を借りて走っている。途中で土讃線の祖谷口駅で祖谷川が分岐する。大歩危も祖谷川も大変な難所にある。
行ってみれば分かる。断崖絶壁をくりぬいた見え隠れする線路を土讃線の汽車が走る。一歩間違えれば、「ドボン」と吉野川の急流に落ち込みかねない。さすがに、天下の名勝だね。感心しましたよ。
画像:土讃線のトンネル。車内の映像がかぶっていて申し訳ありません。
私たちは遊覧船乗り場、通称“まんなか”でトイレ休憩に入ったのですが、遊覧船は時刻が遅くて乗り場は閉まっており、大歩危の急流とすごく澄んだ水の色を鑑賞するだけでした。でも、綺麗! 素晴らしい。さすがに“大歩危”ですね。感激しました。
別に遊覧船には乗りたいわけではないが、見て御覧なさい。水の色。美しいですね。吉野川は暴れ川で、増水すると、水はこの渓谷を埋め、駐車場地下一階まで達するそうで、その写真が飾ってありました。
この渓谷を土讃線の列車の中から撮影するとどうなるか。
素晴らしい報告書があります。
まほろばの島詩 時には 《乗り鉄さん気分で》「観光列車」⑥第2吉野川橋梁~大歩危駅 (fc2.com)
このホームページの写真には圧倒されました。「撮り鉄」という人種なのでしょうか。それにしても写真が綺麗。
画像:喜多さんのホームページから
このホームページにもある通り、大歩危駅から山一つ越えて祖谷峡のかずら橋があるのですねえ。一度祖谷へ行って、かずら橋を渡ってみたいし、谷底へのケーブルカーがあるホテル祖谷温泉【公式】ホテル祖谷温泉 | 秘境祖谷渓の一軒宿 (iyaonsen.co.jp)にも泊まってみたいものです。
参考資料は次です。
★★★祖谷渓 2 まほろばの島詩 ★★★祖谷渓 2 (fc2.com)
地図で示すと、
画像:Google,2021
私が若くて、運転免許も返上せずにぴんぴんしていたら、私はためらわず、レンタカーで大歩危から県道45号線で祖谷川に乗り込み、祖谷渓の眺めを楽しみ、かずら橋も渡り、ケーブルカーのあるホテル祖谷温泉で宿泊するでしょう。
こういう素晴らしい観光名所が四国にあるなんて、今の今まで私はまったく知りませんでした。祖谷(いや)、本当に!
でもどこに見るべき何があるかを知ったことだけでも、この旅は有意義でした。
さあ、これで大歩危は完了です。私たちはさらに南下して、大田口で吉野川と別れ、土讃線沿いに高知市へ向かいました。