2024_11_19 九年庵(1)

2024/11/20

 

 昨日は阪急交通社の一日ツアーに乗った。九年庵と秋のヒマワリと題するツアーだった。料金は¥12,980だった。安いから倹約中の私でもなんとか払えたのだ。

 

 

 佐賀県営の庭で年に一回秋の紅葉の頃に一般開放される。今年は1115日から勤労感謝の日まで9日間解放されるので、阪急交通社はこれを利用してツアーを行うのである。

 

 

 大隈重信 - Wikipediaの生まれは佐賀県なのだそうで、彼の写真が九年庵に飾ってありました。(注:薩長土肥 - Wikipediaを参照してください。)

 

 

 場所はどこかというと、下のGoogle地図を見てください。佐賀県の東側で、福岡県の久留米市に近いところです。私は前に西側の有田という街に行ったことがあるので、今回が二回目の佐賀県の訪問でした。

 

 

 九州横断道路E34を東背振で降りて、少し西方に移動して県道21号に乗って北方に走ると、バス停留場仁比山神社前がありますからここから参道に入るのです。もともと九年庵は仁比山神社の境内仁比山護国寺があった場所に建てられたものですから、道を聞くなら「仁比山神社はどこですか?」と聞くのが正解なのでしょう。

 

 

 九年庵の年に一度の開場をあてこんで多数の屋台が店を開いています。

 

 

 常設のお店もあります。心懐かしい風景ですね。

 

 

 門はすぐ近くにありました。

 

 

 石段を数歩登ると、意外な近さで九年庵がありました。京都の名勝と称される詩仙堂(詩仙堂丈山寺)と比べると、スケールがあまりにも小さくて、一瞬ギョッとする違和感があります。でも、スケールは違うけれども、九年庵には詩仙堂と同じような風趣が見られます。まず第一に重厚な藁ぶき屋根。

 

 

 苔むしたお庭に咲くツワブキ。なんともいえぬしっとりした奥行き感があります。じっと見詰めていると、心に湧き出る充足感があって、なんという美しいお庭に連れてきていただいたなあ、と感謝の心でいっぱいになります。

 

 

 そりゃあ、詩仙堂と比べると、スケールが違いすぎます。でも明治時代末期に佐賀県の田舎にこれだけ風趣のある別荘を建てた人物伊丹文左衛門(【今こそ知りたい幕末明治】(10)インフラ築いた伊丹文右衛門 - 産経ニュース)の凄さが分かります。同じ頃、近くの久留米市で石橋正二郎が地下足袋の工場を設立したのでしたね。同じ頃です。

 

 

 世の中には偉い人が沢山いるものだと感心しながら奥へ回ると、客間の北側に出ます。

 

 

 九年庵の見物はこれで終わりです。東側から眺めた九年庵の写真をもう一枚載せておきます。

 

 

 裏口をぬけると、直ぐ仁比山神社の境内になります。樹齢800年という楠の巨木があります。

 

 

 前方の鳥居を潜ると、仁比山神社です。