画像:GoogleMap,2021。ブドヴァイゼル醸造所
2008年6月20日(金)、私、68歳。引退するにはまだ若いというので、親類の会社で貿易実務を教え、外国の取引先との通信をパソコンでこなしながら、チェコにやってきた。いわゆるリモート勤務をこなしながらの観光をやっていたのだ。朝に外国取引先から入ったE-mailを読み、工場に指示を伝え、夕方に工場から返事を受け取り、これを英語に翻訳して、取引先にE-Mailを発信する。
わからないことがあれば、工場に電話をかけて調べ、ときには外国の取引先と話をする、という 内容のもので、やってみれば簡単なのだが、地方の工場にはこれをやれる人材がほとんどいないのである。
写真:駐車場Aの近くの緑地。咲いているのは(白)マロニエだと思う。
ちなみに、貿易実務を教える貿易実務教室には6名の受講者がきて、高校卒の(貿易のぼの字も知らぬ)人たちに貿易実務を教える。教材は日本の政府が立派な本を作り、これを利用して学べば、期末に(4月に)試験があり、これに合格すれば、国家資格が取れる。
私は二年かけて、講義をして、受講者6名を全員国家試験B級に合格させた。社長が喜んで、私に200万円くれた。私はそれでスバルの新古車を買った。私が老齢で免許を返上するまで乗っていたのは、この車である。
こういう生活は安易だが、安逸に流れるもので、マンネリとなる。だから、外国旅行に出たのだ。刺激がどっと流れ込んで楽しい。
画像:GoogleMap, 2021。点線が歩いた場所。
それで今日なのだが、Sport Hotel Barborkaを出て、すぐ近くの街、チェスケー・ブジェヨビツェチェスケー・ブジェヨヴィツェ - Wikipediaに来た。この街は南ボヘミア州で最大の街で、人工は約10万人。鎌倉時代からの歴史があるらしい。
駐車場Aに車を置いて、街の中心の広場に向かう。まずB地点の建物に注目。Komerční banka, pobočka、ということはコメルチニー(商業)銀行の支店らしい。彫像が屹立していて、人目を惹く。窓はすべて頑丈な鉄製の太枠の防護柵がはまっており、まるで戦車のような重厚な印象を与えている。内部を鑑賞させてほしいところだが、現在は閉鎖されているようだ。
写真:旧市街の広場C地点。市庁舎の前から眺めた風景。
写真:Přemysla Otakara II広場の中央に立つサムソンの噴水 (D) 。 チェコ共和国で最大かつ最も有名な噴水だといわれているそうですが、あまり栄光を感じられるわけでもありません。広場の向こうに見える青色の建物は、バロック様式市庁舎です。
写真:黒塔 (E)。
塔の管理人が鐘を鳴らす任務を怠ると、瘦せこけたお化けが出てきて、かわりに鐘を鳴らしたという言い伝えがあるそうですが、登ってみるような欲望は感じませんでした。
1265年、チェスケー・ブディェヨヴィツェは、ボヘミア王国の王立都市として建設されました。16世紀には塩の取引や銀の集積所として栄えましたが、1618年に三十年戦争が勃発して以来、幾度となく戦禍に巻き込まれ、1641年の大火災では226軒もの建物がわずか1日で焼け落ちてしまいました。
ヨーロッパで工業が発展し始めた1832年、チェスケー・ブディェヨヴィツェとオーストリアのリンツを結ぶ、ヨーロッパで初めての馬車鉄道が敷設され、街は再び活気を取り戻します。
現在見られるチェスケー・ブディェヨヴィツェの街並みは、1641年の火災後に再建されたもの。
以上引用は世界一美しい街への拠点!南ボヘミア、チェスケー・ブディェヨヴィツェの魅力とは | GOTRIP! 明日、旅に行きたくなるメディア
市庁舎より南に真っすぐに進み、Malse川に架かる橋(F)。私はここから右に折れて、Malse川に沿って歩いた。釣りをする人がいて、のんびりする(G)。
川沿いに立つギムナジウム(高校)(H)。
さらに進むと、右側に聖母マリア奉献教会(I)。
同教会の中庭。こうやって川の周辺を歩くと、気持ちが落ち着いてくる。
さて、アメリカへ行って、「ビール」と注文したら、必ず出てくるバドワイザーですが、このバドワイザーの本家本物は、この街チェスケー・ブジェヨビツェにある醸造元
ブジェヨヴィツェ市民醸造
「ブドヴァイゼル・ビール」(英語 : Budweiser Bier)
ブジェヨヴィツェ・ブドヴァル国営会社
「ブドヴァイゼル・ブドヴァル」(英語:Budweiser Budvar)
なのだそうだ。
詳しい経緯と現在の紛争状況についてはバドワイザー - Wikipediaをお読みください。
なんでもこの土地は昔からドイツの飛び地であり、第二次大戦後まで多数のドイツ人が住んでいた経緯によるものらしい。
市庁舎広場の北方に工場がありますから、工場見学と試飲を愉しむことも忘れてはなりません。
では皆さま、御機嫌よう。