2022/07/09
すばらしい景色。朱色の三重の塔。この三重塔は熊野那智大社に所属しています。右手に白い幅広の那智の滝。
満開の桜が花を添える。
青岸渡寺に着きました。西国33か所巡礼の一番目の札所なのですね。
坂を登り、青岸渡寺に至る。
熊野三山の信仰が都の皇族・貴族に広まったのは平安時代中期以降であり、青岸渡寺および隣接する熊野那智大社についても創建の時期等については判然としない。伝承では仁徳天皇の時代(4世紀)、天竺(インド)から渡来した裸形上人による開基とされ、同上人が那智滝の滝壺で得た金製の如意輪観音菩薩を本尊として安置したという。後に推古天皇の勅願寺となり、6世紀末 - 7世紀初に生仏聖(しょうぶつひじり)が伽藍を建立し、丈六の本尊を安置して、その胎内に裸形上人感得の如意輪観音菩薩を納め、如意輪堂を建立したという。以上はあくまでも伝承であるが、那智滝を中心とする自然信仰の場として早くから開けていたと思われる。
手前が青岸渡寺。ズームをすると、次。
青岸渡寺の本堂です。
本尊如意輪観世音菩薩(秘仏)とは、如意輪、あるいは如意輪王と訳されています。この菩薩は、意のままに無数の珍宝を出すといわれ、いわゆる如意宝珠の三昧に住し、つねに法輪を転じて有情を摂化し、富貴、財産、智慧、勢力、威徳等願うままに授け与うるが故に、かように名づけられたと云いつたえられています。
六道中で天上界を化導せられると信じられています。
引用:宝物|那智山青岸渡寺|熊野三山協議会 (kumano-sanzan.jp)
注:本尊は如意輪観世音菩薩如意輪観音 - Wikipediaなのですが、秘仏ですから私たちが実物を拝観できるわけではありません。私たちが拝観するのは上の画像の「如意輪観世音菩薩 お前立ち」です。本尊ですが、飛鳥時代に推古天皇の勅願で大和の生仏(しょうぶつ)上人が、現本尊の如意輪観世音菩薩像を刻み、その胎内に裸形上人の観音像を納めた(寺伝)。秘仏ですから、国宝にも重要文化財にもなっていませんね。
仁王門を通り、この急な石段を登るのが、参拝の正規ルートです。
奥に隣接するのは、朱色の熊野那智大社です。
振り返り、那智の滝と青岸渡寺三重塔を眺める。