フレデリック・フォーサイス

2019/01/12

 

 

 最近眠くて眠くてしかたがない。一昨日、前夜は12時間寝たというのに、まだ眠いから、目覚ましに散歩に行くことにして別府駅で電車に乗り、西大分駅で下車した。

 

西大分駅というのは、フェリー乗り場だと書いてあったので、すぐ隣接する大分港に出たら、巨大なサンフラワー号が接岸していた。このサンフラワー号は別府出発のサンフラワー号と違い、神戸港との間の夜行便である。フェリーだから、バカでかい図体である。

 

 

 この船は夕方に人と貨物と車を積み込むので、朝はガランとしていて、見るところもない。よろよろする身体をなんとか支えて、県立図書館まで歩いた。

 

 図書館で簡単な朝ご飯を食べたら、強烈な眠気が襲ってきて、たまらず閲覧室の肘掛け椅子で眠り込んだ。

 

画像:閲覧室での睡眠

 

 実際にはこんなにすかっとしてなくて、こんな具合。

画像

 

 

 とにかく眠い。歩いていても、電車に乗っていても、眠い。一刻も早くベッドの中に戻りたい、そればかり願う気持ちだ。

 

 そういうことで家に帰り、2時間寝たのだが、それでもボーッとしている。

 

 眠りすぎで人間が死んだことはまずないし、眠りすぎで健康上障害が生じたなんてことも聞いたことがない。体重はそれとなく落ちてきている。食欲がなくなってきているのかもしれない。

 

 思いついて昨日は、パソコンで別府市図書館を呼び出し、昔懐かしいフレデリック・フォーサイスを調べたら、あるはあるわ。このあたりの図書館は本が古くなっても捨てないらしい。昔からのフォーサイスがそっくりそのまま残っている。ただ最新の「アウトサイダー」だけは欠本か未購入かしらないけれど、登録されていない。

 

 そこで試しに「騙し屋(だましや)」というのを借りてきた。

 

画像;「騙し屋」角川書店 1991

 

 

 なんと18年前の本である。

 

 読みだしたら面白くて、眠気など吹っ飛んでしまった。

 

 文体は古いし、最新の政治情勢を反映してないが、ドイツがまだ鉄のカーテンで仕切られていた1985年頃の話だから、私のドイツ駐在の時期とあまり離れておらず、いたく私の好奇心をくすぐってくれる。

 

 なんと私の眠気とは、私が気にいった本がないから、という理由であることが判明した。

 

 私が病気だった昨年一年間の間、私は読書できる状態ではなかったから、図書館から遠ざかっていた。これが原因で眠気が生じていたのだ。

 

 これからしばらくはまず、フォーサイスの本を読み直し、そのほかの作者は名前は全部忘れ去っているけれども、これらを調べ直して、眠気を吹き飛ばすことにしよう。

 

 こう考えて、早速にフォーサイスの「悪魔の選択」昭和54年(1979年)を借りてきた。古い本だねえ。

 

 こうやってしばらく、私の眠っていた読書癖を揺さぶってみるつもりだ。

 

 大分県立図書館と別府市立図書館に有難う。よく昔からの本を保存しておいてくださって。

 

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PS

 

 2019/01/14

 

 『戦士たちの挽歌』2002 これは短編集であるが、フォーサイスの作品ではないね。他人が書いたものを流用したものと思う。