洗濯中の散策（2）

2019/01/05

　ここまで来ると、別府市公会堂に到着しているのだが、公会堂の敷地の東北の隅、つまり幸町通りに面したところに小さな家と石碑が立っている。

5. 千辛万苦の場

　移転の前の若松屋の旧屋がどこだったのか、私は知りません。しかし、図書館の本にはこの家の二階で撮影したという明治末期の写真が残っている。伊藤博文が暗殺されたのが明治42年でしたから、物騒な時代の井上馨です。井上馨は大正2年に脳溢血で倒れ、大正4年に亡くなりましたから、最晩年の写真です。

画像：写真集別府安部巌国書刊行会昭和55年P133

6. 別府市公民館

　公会堂の一階の事務室へ行くと、次のパンフレットを渡してくれます。ついでに、館内は撮影は禁止ですからね、と耳打ちされます。いや撮影はいいのですが、インターネットに乗せるのは避けてほしい、というのです。困ります。

画像：別府市役所パンフレット

　けれども、ネットの中を探してみると、ありました、ありました。公会堂内部の写真については次。

　なお、非常に興味深いレポートは、「ねもねも舎」のレポートです。このなかには1952年（昭和27年）別府で泊まり、この公会堂でコンサートをしたAlfred Cortot（75歳）の演奏するChopin Scherzo No.2 in B flat の動画まで載っております。

　ついでに申し上げておきますが、ねもねも舎さんはアルゲリッチのオクターブ連打を事細かに紹介しておられます。脱帽。ねもねもさん、頭の良い人ですねえ。軽妙洒脱です。