2024/04/20
私は4月1日から3日にかけて阪神交通社のツアーで吉野山の桜見物に出かけた。
2024_04_02 吉野山1 - dousan-kawahara ページ! (jimdofree.com)
旅行中に他人様の声が聞き取れない事態があったので、思いついて、天狗通りの眼鏡屋Vue Chicクギミヤに出かけ、補聴器を新調することにした。これが4月の5日だったかな。なんと値段が¥275,000もしたのだが、話の流れで補聴器を買ってしまった。
その場で聴力検査をしてもらったところ、低音部は悪くないのだが、高音部が機能が落ちている。この場合、普通はちゃんと聞こえるのだが、人込みなど雑音の多い場所では「聞きとれない」という現象が現れるのだそうで、クギミヤさんの説明は私の経験とぴったり一致していた。
そういうことで、私はついでに通常は歩かない別府市の旧繁華街のなかを歩き始めた。いままで歩いていなかったところを探検したのである。
トキハ百貨店の3F食堂街
北浜交差点のロイヤル・ホスト
的が浜公園のドン・キホーテ
等々。そこで私はこの別府市の中心街が別府駅東口から北浜までの道路沿いであることが初めて分かった次第。
写真:GoogleMao,2024 赤二重線の部分が別府温泉祭会場
たまたま4月7日にクギミヤさんから補聴器が届きましたよ、と通知があったので、私はいそいそとVue Chicへ出かけ、補聴器の調整をして貰った。これが私が別府市の温泉街へ入り込んだはじめての場面だったのである。
釘宮さんに丁寧に説明を受け、補聴器を私の聴力に合うように調節してもらって、私は意気揚々として帰った。やよい天狗通りを抜けて、駅前通りに出たのだ。
するとそこには、屋台が組まれ、三味線隊が音曲を奏でているではないか。すでに踊りの輪が組まれ、踊っているではないか。私はこういう楽曲に慣れていないので吃驚した。男性も女性も三味線に合わせて踊っているのだ。こういう催しには慣れていない私は本当に驚いた。それでしばらくカメラで動画を撮り、そろそろと別府駅のほうに移動した。
動画:https://youtu.be/FhF9_H_neB8
大勢の人たちが踊っておられます。きっと商店街の人たちでしょう。手前にブルーシートがみえますが、これは温泉ぶっかけ祭りに使う温泉貯めです。3時頃に祭が頂点に達した頃、ポンプを使ってこの貯湯槽の温泉を通行人にぶっかけるのです。今踊っておられる舞踏団の踊りはその前奏曲に過ぎないのです。
いつもはバスやタクシーで混雑している駅前東口は今日は交通止めになっているらしく、バスもタクシーも一台もいない。代わりに広場に居るのは神輿と神輿担ぎの人たちだ。彼らはあとで神輿行列に加わるのだ。
動画:別府駅前 神輿の集合所 https://youtu.be/J7R7K3HwmsM
参考までに他人様の動画を三本ここに掲示しておきます。
動画1:【湯水210トン大噴射】第110回別府八湯温泉まつりの湯♨ぶっかけまつり!!序盤のメドレーは 睡蓮花など!! (youtube.com)
動画2:2024年4月7日 別府温泉祭り♨️#別府 #観光 #シニア #travel (youtube.com)
動画3: 「何もかもずぶぬれ でも楽しい」210トンの温泉ぶっかけ 別府名物「湯ぶっかけまつり」 大分 (youtube.com)
私は体質的にこのようなお祭り騒ぎが肌に合っていないので、駅の西口からバスに乗って、私の家に戻りました。
ところで私が買った補聴器はOticonというブランドでデンマーク製。右、左一対で\275,000でした。
ところで、この補聴器は、釘宮さんがきちんと調整してくださったのですが、私にはフィットしませんでした。耳に掛けていても掛けていなくとも、まったく有難みがないのです。掛けても掛けなくても、違いが感じられないのです。
そこで訳を話して釘宮さんにお返ししました。
最近Panasonicから新型のパナソニック補聴器 | 充電式補聴器ならパナソニック | Panasonicが売り出され、Oticonと似たようなものですが、これはなんと50万円もするそうです。
補聴器がなくても普段は補聴器を必要としない程度の難聴なので、どうしても聞きたければ、お願いして多少大きめの声で話してもらう程度で充分ですから、むしろ、補聴器がないほうが、老人らしく見えます。補聴器がどうしても必要になるのは、私の年84歳にして現役をやっている方、会社の会長くらいでしょう。幸いに私は無職で暇を潰すことだけが仕事なのですから、この補聴器は無用の長物です。
そういうことで補聴器は決着しました。
ところで、4月19日朝、行きつけの渡部医院に7:45に検診のために訪れたのだが、ところがところがである。病院のドアは閉じられていて、8:30にならないと開きませんと張り紙がしてある。
そもそもこの病院はいつも激混みの状態で、過去二回訪ねた経験があるのだが、朝の10時に行くと、1.5時間待たされてそれでも順番が私まで回ってこないことがある。それで、この日は朝早くに行けば待ち時間が短くなるだろうと自己判断して、どうせ家にいてもすることがない老人だからと、朝7:20に出かけたらこの始末なのだ。出勤してこられる病院のすべての看護婦さんと一々挨拶する羽目に陥ってしまいました。
ドアは結局8:30に開いて、もちろん私は一番に検診を受ける幸運に恵まれたのだが、「今日は検査をしましょう」と院長さんに言われ、心電図とX線の検査を受けることになった。
結果が酷かった。私の心臓は常時心房細動で細かく震え、大変危険な状態になっていた。おまけに糖尿病の数値が悪くて、食事制限の特別講義を受ける羽目になった。甘いものは食べてはいけません。ご飯も少量にしてください。野菜を常に多く食べてください。魚はいいですよ、等々。延々と講義を聞く破目に陥った。
こうして私は、
糖尿病
心房細動
を患っていることがはっきりした。糖尿病はいく先々は血漿交換をおこなわなければならなくなり、心房細動は心不全で死亡することにもつながりかねない。
心房細動については、前に別府医療センターの脇坂医師から、「貴方はすでに一回カテーテル・アブレーション」の手術を受けていますから、再度の手術の成功確率が50%になっています。手術はまず無理ですね、と宣告を受けているので、心不全にならぬよう、恐る恐る様子を見る以外に手はない・・・・という戦慄すべき状態なのだ。
この間の吉野山観光の強行軍以来、心臓がうまく機能しなくなってしまったのだ。
こういう事情で私の健康状態は現在最悪なのである。私は別府温泉信仰教団の一人なのだが、毎日のように別府の温泉に入っていてもこの調子だから、別府温泉の効能はもう尽きかかっているのかもしれません。
一か月前に私の妹が亡くなった。兄弟のなかで生きているのが私ひとりになってしまった。今後は健康状態のことは医者に任せて、自分の好きなことだけをやって楽しく暮らそう。とりあえず、5月20日まで生きて、東北地方温泉旅行をやろう。
「惜しむとて 惜しまれぬべき此の世かな 身を捨ててこそ 身をも助けめ」
2024_04_02 吉野山3 で引用した西行の詩です。西行が出家するときの(20歳頃)詩なのですが、今の私にも通じる様な感じです。
写真:4月5日境川の桜。
写真:4月5日、境川の葉桜