2021/08/01
庭掃除
今年は梅雨の空けるのが遅れて、庭掃除を始めたのは7月中旬だった。7月15日くらいだったと思う。今年は気合を入れて一日の掃除時間を4時間にしようと頑張り、はじめの三日間で庭の半分を刈り終えた。
しめしめ役立たずの身体でも結構いけるな、と喜んだら、夜になって、反動が来た。夜中の三時頃に強烈なこむら返りが始まった。ふくらはぎの筋肉が硬直してものすごい痛みだった。
翌朝になっても痛みが残り、結局その日は草刈りをお休みすることとなった。
こむら返りの痛さが思い出され、その後はゆるゆると、急がず慌てず、草刈りをすることとなった。
だから、草刈りが終了したのは、7月末になった。急いてはことを仕損ずるという譬えを絵に描いたような出来事だった。でもゆるゆるという仕事の進め方は草刈りだけでなく、庭木の剪定とか、伸びすぎた枝の伐採なども含めた作業になったから、庭はかなり美しくなった。
まだ、枯れ枝の焚火が残っているのだが、この作業はもう少し後にしよう、と思っている。
例年なら裏の河本さんが週末に来て、河本家の庭掃除も同時並行的に進むのだが、河本さんは今年はほとんど蓼科宅に来られなかった。身体の具合が悪いのではないかと心配している。私自身のことを振り返って考えてみると、私は75歳くらいで、長時間の車の運転ができなくなった。蓼科から軽井沢までくらいが精一杯で、東京まで3時間の運転は私の能力を越えていた。途中で眠らなければ運転を続けられなくなったのだ。だから、河本さんは病気というよりは、蓼科までの車の運転が難しくなったことが蓼科に来られなくなった原因かもしれない。皆、一様に歳をとるのだ。
河本さんは相模原で鉄鋼加工の仕事をしておられ、そのお仕事は極めて順調だということで、私も喜んでいたのだが、私が身体の不調を感じているように、河本さんも私と同年だから、身体の不調を覚えておられるのかもしれない。
河本さんのお仕事は込み入っていて、相模原でJAXAのような会社と組んで非常に高度な鉄板加工(板金加工というのかな?)の仕事をしておられるのだ。単一仕様の製品を店頭販売するというスタイルではなくて、お客が(たとえばJAXAが)宇宙衛星の部品の仕様書を持ち込んできて、それを河本さんが仕様書通りに精密加工仕上げを行うというスタイルの付加価値の高い作業なのだそうだ。注文を取りに出かけるのではなく、客が河本さんのところに案件を持ち込んでくる、というスタイルなのだという。
画像:http://amauchi-industry.com/seimitsu-bankin-sample/
板金加工の一例。河本さんとはまったく関係はありません。
すでに息子さんが社長業を行っておられ、まあ、隠居仕事というか、のんびりと仕事をされているらしい。
二年前にこの蓼科で会ったときに、私の仕事はついに終了しましたと報告し、出来上がった本を一冊進呈しましょうか、と訊ねたら、「河原さんの本は難しいから、遠慮しときます」とやんわりと辞退されたことがある。なにごとにもほどほどの距離感をとってくださるので、私には有難い存在だ。
茅野市から八ヶ岳のパノラマ
下界は猛暑で気温が35℃を越えているらしいが、私の身体は気温の上方限界が27℃なので、蓼科は夏でもこの気温限界を越えることがないので、安心だ。茅野の街のほうへ下って振り返ると、上の写真のような眺めになる。
昔私が元気な頃はこれらの山々の向こう側まで、隈なく歩き回った。もうその元気は残っていないが、蓼科山と横岳の間の鞍部を、標高1450mから1530mまでの部分を毎日の散歩で歩き回っている。
この歳になって施設に入ってユルをすると、たちまち脚力が落ちて寝たきりになるから、施設には頼らずに、自分の足で歩き続ける、というのが、私の最近の健康法だ。
では皆さま、ご機嫌よう。