2023/05/22
佐井港からの帰り道、大間町に到着する直前に海岸沿いに見えるのは、大間原子力建設所。現在建設中の原子力発電所です。J-POWER | 電源開発株式会社 | 事業・サービス | 原子力発電事業 | 大間原子力発電所建設計画の概要 | 大間原子力建設所について (jpower.co.jp)
大間原子力発電所 - Wikipedia いろいろ問題があるようで、完工時期は未定である。
大間という所は非常に貧しい地域で、地理的にも辺鄙だから、買い物に行くのも八戸ではなく、船で函館に出るのだそうです。こういう貧寒な場所に原子力発電所のように大きな雇用機会が生まれるのは嬉しいことですね。
画像:「大間わいどマップ」大間町観光協会、2022 より借用
大間はマグロで有名なのですが、マグロ漁は「博打」で、漁師はとても貧困な職業なのだそうです。
取れたマグロは「すべて東京の豊洲市場へ送られる」のだそうですが、ではなぜここでマグロが食べられるのだろう、と疑問をもちました。
昼食はマップ上図の赤下線の「魚喰いの大間んぞく」でまぐろ丼を食す。
店内の様子。
マグロ漁の釣り針。巨大だ。
あまりにも不味いマグロだったから、途中で箸をおいて外出し、近くの開運丸という掘っ立て小屋へ行き、かち割りの紫ウニを食べました。これはなんとかパスでした。
下北半島の最北端の大間崎の写真は次。
浅瀬に沢山の鴎が羽根を休めている。その先は、
本州最北端の海岸。一部を拡大すると、
お土産になりそうなのは、貝殻。なんとも貧相な。
読みにくいが「ここ本州最北端の地」と書いてある。あまりにも貧相な土地ですから、あまりお勧めしません。
大間のあとは、なにも見物するところはありません。クラブツーリズムは私たちを八戸市の市場である八食センターへ連れていってくれました。
八戸の地図は上ですが、是川縄文館は将来是非一度訪問したいですね。
画像:国宝「赤糸威鎧 兜、大袖付 附唐櫃」 - はちのへヒストリア
金物を最も多く用いて豪華かつ華麗に飾り、黒漆の小札(こざね)を茜染めの組糸(くみいと)で威(おど)した「赤糸威鎧(あかいとおどしよろい)」で、奈良県春日大社所蔵の国宝「赤糸威大鎧(あかいとおどしおおよろい)(竹虎雀飾)」と東西の双璧と称される鎧である。
八戸については、いつかじっくり現場実見してみる必要があります。
私たちは汽車の時間もあることから、今回は八戸市の八食センターで夕食時間となりました。私はひとりで八食市場寿司 に入り、お寿司を食べました。
うに、本日のネタ三種盛り、本まぐろ中トロ、ズワイガニ
ほたてと海老のお吸い物
等々とても高価なお寿司を、どういう訳か知らん、(今回の旅行の貧相さを穴埋めするかのように)、やけくそムードで注文し、まったく御満悦の状態になりました。
そして帰りの新幹線はやぶさ46号八戸発19:06に乗り、平生は全く飲まないビールを一缶飲み、ご機嫌で東京に帰りました。乗車時間は約3時間でした。八戸で新幹線に乗った途端、このような僻地にこんな立派で清潔な列車が走っているなんて、まるで夢のような経験だと感心しました。有難うJR東日本!
やれやれ、命あっての物種というかなんというか、63年前に死に損なった瘋癲老人は念願の恐山を訪ねることができて、大満足でした。恐山は、(どういう訳か曹洞宗ですが)、昔私が想い描いていた通り、幽玄な趣をたたえていました。平安時代以来、このような幽玄な雰囲気をこの僻地でずっと維持していたのです。東北地方の比叡山に来た、という歴史的感興を覚えました。感激に堪えません。私の心のもっともデリケートな部分を満たしてくれる非常に楽しい旅行となりました。こんなに楽しい旅をさせてくれたクラブツーリズムと私の家族に感謝!感謝!
では皆さま、ご機嫌よう。