乗鞍高原での車窓風景。自転車に乗っている人たちがいるが、彼らはここまで自動車でやってきて、ここで自転車に乗り替え、畳平までのサイクル登山を目指すらしい。標高差1,240mだ。乗鞍高原から畳平までの登山道路は、1993年自動車有料道路として一般に開放されたが、10年後の2003年に一般車での利用が禁止された。現在はアルピコ(松本電鉄)がバス便を三本滝ゲートから畳平まで運行している。自転車は乗り入れ禁止対象ではないので、自転車登山がポピュラーなのである。ただ、ひどい急坂であるから、どうかなあ。
上の場所を2006年に撮った写真が次である。
画像:2006/10/17撮影。画面右奥が乗鞍岳。
バスは三本滝駐車場に到着した。ここから上方を見上げると、登山道を登っていくバスが見える。とんでもない崖を登っている。(赤矢印)
入山規制境界の前には、このような物々しい看板が威嚇的に並んでいる。
これとは対照的にサイクリストたちが意気揚々と話し込んでいる。平地では味わえない異次元の世界が彼らを待ち受けているのであろう。彼らの使っている機材、それに彼らが被っているヘルメット。素晴らしくキラキラしている。
三本滝駐車場から奥へ少し進むと、三本滝を眺めることができる。
画像:2006/10/17 撮影。
さて、私たちは12時頃三本滝に到着した。ここでトイレ休憩を済ませたのち、私たちは再びバスに乗り込み、畳平を目指す。畳平駐車場 (norikura-bus.com)は、日本国内ではバスで到達できる最高標高の駐車場なのだ。標高2,702メートル
それで、30分後に到着したのが、畳平だ。
上の見取り図で畳平バスターミナルと書いてある地点に到着したのだ。私たちが今日目指す場所は乗鞍岳(剣ヶ峰)ですから、あと標高差にして320m登れば乗鞍岳の頂上だ。 平生毎日の散歩で歩いている標高差は150mであるから、本日の標高差は簡単に登れるはずだった。
だが、私の思惑はみごとに外れた。私は肩の小屋の手前まで緩い勾配の坂道を登ったのだが、上の地図でチングルマとかいてある地点までは登れたのだが、その地点で息が切れて登ることが出来なくなった。旅行社の添乗員が傍について励ましてくれたのだが、私の足はそこで止まった。私は登山を中止せざるを得なかった。
INTERMISSION
ここで登山記録をしばらく休憩することにします。(2023/09/11記)
私は上述のように登山途中で身体に異常を覚え、登山を中止し、その日のうちに旅行も中止し、蓼科に帰った。8月1日に北山診療所で安藤 親男所長に事情を話したところ、心電図を取りましょう、ということになり、その結果は心房細動という意外な結果になった。心房細動ならば山登りはできないのが当たり前だ。そこで諏訪中央病院での精密検査を行うこととなった。
私は仮想空間への旅行 (lcv.ne.jp)で述べましたように、2009年に心房細動でカテーテル・アブレーションの手術を受け、その後血液さらさら錠剤ワーファリンを呑み続けた結果、2018年だったと思うが、金沢大学病院で「完治」の宣言を受けて、これで心臓はすべて問題は解決したと思っていたから、吃驚しました。まさか心房細動がぶり返すなどとは夢にも思わなかった。
私は私の哲学の仕事を4年前に完全に終えて、正覚のとき | 河原 道三の出版で終止符を打ち、することが無くなって手持無沙汰だったので、ピアノの練習を始めたばかりだった。
そういうわけで、毎日2時間散歩していたのを急遽休止した。ピアノの練習が面白くなってきたので、私の興味はピアノに移り、ホームページを作る意欲はまったくなくなった。
これからはしばらく、病院通いをして健康の回復に努め、ピアノの練習だけに集中しようという気持ちになった。